重傷を乗り越えた森重真人が復調アピール!! 横浜戦で取り戻したかった”ある感覚”

2018年02月17日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

森重真人は安定感のあるプレーで最終ラインを支えたが…

ビルドアップや対人プレーでまずまずの動きを見せた森重。開幕戦でどのようなパフォーマンスを見せるのか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[プレシーズンマッチ]FC東京 1-0 横浜/2月17日/味スタ

 FC東京の背番号3が久々に味の素スタジアムのピッチに帰ってきた。
 
 昨季、森重真人は苦しんだ。調子を落とした影響で6月に常連だった日本代表から落選。追い打ちをかけるように7月には左腓骨筋腱脱臼という重傷を負い、後半戦を棒に振る結果となった。まさに、トップレベルで活躍を続けてきたCBにとって、不完全燃焼のシーズンだったと言えるだろう。
 
 結果を残せなかった悔しさをバネに今季をスタートさせた森重は、2月17日に行なわれたプレシーズンマッチの横浜戦に左CBで先発出場を果たした。コンディションが心配されたが、クロス対応やビルドアップでも冷静に対応し、堅実なプレーで存在感を発揮。開幕まで1週間を切ったなかで状態を上げてきていることを窺わせた。

 その出来に本人も手応えを感じている。「本当に日に日にコンディションは上がっているなと感じている。今のところは順調に来ているかなと思います」と試合後には復調をアピールした。

 そんな森重だが、横浜戦で"あるテーマ"を掲げていた。
「個人的にはキャンプを終えて試合をやってみて、どれぐらい出来るのかを感じたかった」
 
 昨年の7月以降ピッチから遠ざかっていたため、キャンプやトレーニングマッチで試合勘は取り戻している最中。フィジカル面に加え、状況判断や相手との間合いなども実戦の中で研ぎ澄まされていくため、森重はこのゲームの中で多くのことを体感したかった。

「いろんなことを思い出しながら、試合勘や嗅覚的な部分は試合でやらないとなかなか感じられない。今日の試合は、上手くいろんな対応が出来たのかなと思います」とは森重の言葉。実戦感覚を取り戻すという意味でも、横浜戦で得た収穫は大きかったと言える。
 
「お互いの良さを出すことに集中していて、やるほどに良くなってきている」と、今季からCBでコンビを組むチャン・ヒョンスとの連係も日増しに良くなっており、開幕戦に向けた準備は整いつつある。あとはさらにコンディションを上げて、結果を残すだけ。そうすれば、代表復帰も十分に見えてくるはずだ。
 
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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