【スタイル分析】5バックによる堅守から効率のいい仕掛け|コスタリカ

2014年05月23日 河治良幸

3トップを中心とする速攻が基本。

ホエル・キャンベル (C) Getty Images

 伝統的にはショートパスをつなぐスタイルながら、2011年9月に就任したピント監督は強豪国との戦いを見据え、前線のスピードと打開力を活かす戦術を浸透させてきた。
 
 ディフェンス面の整備にも力を入れ、最終予選から5バックを採用。パナマとの初戦(2-2)以外はすべて1失点以内に抑えた。苦手としていたのが、ロングボールへの対応。それでも好セーブを連発したGKナバスが、窮地を救ってきた。厳しい戦いが予想される本大会でも、この絶対的な守護神が最後の砦となるはずだ。
 
 志向するのは、まずはしっかり守備を固め、ボール奪取後はスピーディーなアタックにつなげるカウンター。3トップが高い位置から仕掛け、守備バランスを崩さずに効率よく得点を奪う。攻撃にそれほど厚みがあるわけではないものの、最終ラインの裏をうまく突ければ、最終予選のアメリカ戦(ホーム)で3ゴールを挙げたように大量得点も期待できる。
 
 攻撃陣の中心を担うのは、キャプテンで右ウイングのB・ルイスだ。ここにきて21歳のFWキャンベルの急成長もあり、この2人がチームの二枚看板になりつつある。
 
文:河治良幸
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