ザルツブルクを救った南野拓実のAT弾を現地紙も絶賛! 「彼こそ文字通りの救世主だ」

2018年02月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半から出てきてヒーローとなった南野

土壇場での一発に歓喜する南野。その殊勝なプレーはスペイン・メディアも絶賛した。 (C) Getty Images

 日本期待の俊英が欧州の舞台で輝きを放った。
 
 2月15日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド・オブ32の第1レグが行なわれ、日本代表FWの南野拓実が在籍するザルツブルクは敵地でレアル・ソシエダと対戦した。

 
 この一戦でまさに殊勲のヒーローとなったのが南野だ。76分からピッチに立つと、1-2で迎えたアディショナルタイム4分、右からシュテファン・ライナーが入れたクロスをニアサイドで南野が押し込み劇的な同点弾を決めたのだ。
 
 このゴールでチームを敗戦から救うとともに、ホームでの第2レグに向けて大きなアドバンテージをもたらした南野。そんなサムライストライカーを現地メディアも大きく取り上げている。
 
 オーストリア紙『Kleinezeitung』は、「オーストリアの絶対王者が次ラウンドへの扉を大きく開いた」と、アウェーチームにとっての"難所"となっているアノエタでの引き分けを大きく紹介し、さらに途中出場ながら大仕事を成し遂げた南野へも賛辞を贈っている。
 
「"ジョーカー"ミナミノは82分にも決定機を迎え、土壇場でゴールを決めるなど、この日は際立っていた。マルコ・ローズ体制で2度目の敗戦の危機から雄牛軍団を救った、文字通りの救世主である」
 
 ザルツブルクは今シーズン、昨年8月27日に行なわれた国内リーグ6節のシュトルム・グラーツ戦で敗戦を喫して以来、全てのコンペティションで負けなしを保ってきた。それだけに南野の値千金弾の価値は高いと言える。
 
 また、その活躍ぶりはスペイン・メディアも取り上げている。スペインの有名日刊紙『El Mundo』は、「ラ・レアル(ソシエダの愛称)が"ハラキリ"をさせられた」と見出しを打ち、南野の劇的弾については次のように綴っている。
 
「野望を持って後半途中から入ったミナミノのゴールはほぼラストチャンスに近かった。日本人アタッカーはディフェンスラインの間に入り込み、値千金のゴールを生み出した」
 
 貴重なふたつ目のアウェーゴールを挙げたという意味でも、価値のある1点を叩き込んだ南野。その勝負強さは本拠地でのリターンマッチでも発揮できるのか? 現地3月22日に行なわれる第2レグでもその一挙手一投足に注目したい。
 
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