ブッフォン、アッズーリ引退は見送りか? 続投を願う暫定監督との話し合いは「ポジティブ」

2018年02月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

大物指揮官の招聘に向けた「カード」とも。

3月の親善試合でブッフォン(左)の招集をめざすディ・ビアージョ暫定監督(右)。はたして、守護神の返り咲きはあるのか。(C)Getty Images

 スウェーデンとの予選プレーオフに敗れ、イタリアが60年ぶりにワールドカップ(W杯)の出場を逃し、ジャンルイジ・ブッフォンは人目をはばからず号泣した。その瞬間、彼の栄光ある代表キャリアは終わったと、だれもが思ったはずだ。

 だが、先日40歳になったブッフォンに、引き続きアッズーリ(イタリア代表の愛称)のユニホームを着る可能性が浮上している。今月5日に暫定監督に任命されたルイジ・ディ・ビアージョが、3月の国際親善試合でブッフォンの招集をめざしているのだ。

 イタリア『Sky Sports』が現地時間2月9日に報じたところによると、ディ・ビアージョ監督はすでにブッフォン本人に話を持ち掛けており、感触は「ポジティブ」だったという。

 イタリアは3月23日にアルゼンチンと、同27日にイングランドと対戦する。ロシアW杯に出場する大国の調整相手とはいえ、このふたつのビッグマッチに良い内容で勝利できれば、ディ・ビアージョ暫定監督にとっては、正式な代表監督就任への後押しとなる。

 また『Sky Sports』は、イタリア・サッカー連盟が最終的に別の大物指揮官を招聘する場合も、ブッフォンの"復帰"は大きな追い風になり得ると報じた。この守護神の存在が、次期代表監督の本命に挙げられるアントニオ・コンテ(現チェルシー)を説得するうえで、重要な「カード」になるかもしれないというわけだ。

 ミランのジャンルイジ・ドンナルンマを筆頭に、イタリアには次世代を担う優れた守護神が少なくない。だが、「生きるレジェンド」ブッフォンのアッズーリでのプレー継続を望む声が多いのも、また事実だ。

 ブッフォンは9日、セリエA第24節フィオレンティーナ戦に出場。2-0の完封終了に貢献し、ユーベにおけるリーグ戦通算500試合出場達成の大記録に花を添えた。

 そのメモリアルゲームを現地で観戦したディ・ビアージョは、3月の親善試合で本当にブッフォンを招集するのか。そして、ブッフォンはそれに応じるのか。両者の決断が注目される。
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