キャリア絶頂の点取り屋サラー、マドリー移籍の噂に「僕はリバプールで幸せ」

2018年02月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

ケインについては「素晴らしい選手」と賛辞。

チェルシー時代は出場機会に恵まれなかったサラーだが、二度目のプレミア挑戦はここまで好結果を生んでいる。(C)Getty Images

 二度目のプレミアリーグ挑戦は、大成功だった。リバプールのFWモハメド・サラーは、ローマから移籍してきた昨年の夏以降、国内リーグで大量21ゴールを荒稼ぎしている。

 スペイン紙『Marca』のインタビューによれば、サラー自身も「ここまではキャリア最高の出来」と、好感触を得ているようだ。ただ、現在の活躍に驚いている様子はなく、「過去にもゴールはたくさん奪ってきた」と、自信と誇りをうかがわせた。

 これだけ好調だと、つい大きな夢を抱きがちだが、しかしサラーは、まるで謙虚さを失っていない。

「リバプールが良い順位でプレミアリーグを終え、エジプト代表がロシア・ワールドカップでベスト16に進出する。そのふたつに貢献するのが、いまの僕の目標だ」

 プレミアリーグの得点ランキングで2位につけるサラーは、首位のハリー・ケイン(トッテナム)とわずか1ゴール差。そのライバルについて、「彼は素晴らしい選手。なんたって過去2年のプレミア得点王だからね」と賛辞を寄せつつ、得点王のタイトルを競っていきたいと述べた。

「ケインは純粋な9番だし、僕よりも得点する機会が多い。ただ、それでも僕は彼に勝ちたいと思っているよ」

 1月にフィリッペ・コウチーニョがバルセロナに移籍しなければ、得点機会はさらに増えたかもしれない。だがサラーは、「すごく恋しいよ。彼は大切な友人であり、最高に良いヤツなんだ」と寂しさをうかがわせつつも、元同僚の幸運を祈った。

「バルセロナでの彼の幸運を祈っている。とてもクオリティーのある、素晴らしい選手だからね。人としてはとても穏やかで、彼と一緒にプレーしたことを誇りに思う」

 また、ローマでフランチェスコ・トッティとプレーしたことも、サラーにとっては良き思い出のひとつ。自身の中ではロナウドやジネディーヌ・ジダンに並ぶアイドルだったという。

「トッティとのプレーは、夢のような経験だった。まさか幼い頃からのアイドルのそばでプレーできるなんてね。これはだれにでもできることではないし、彼からはホントに多くのことを学んだよ」

 イタリアとイングランドで成功を収めたサラーだけに、『Marca』紙はリーガ・エスパニョーラへの関心が気になるようだ。実際サラーも、可能なかぎり、リーガの試合を見ているという。だが、「いまはリバプールでうまくシーズンを終えることだけに集中している」と、噂されるレアル・マドリーからの関心については言葉を濁した。

「なにか言わなければいけないとしたら、僕はリバプールで幸せだと言っておくよ」

 将来的には、セリエAとプレミアリーグに続き、サラーがリーガに挑戦する日が訪れるかもしれない。だが、少なくともいまは、リバプールでの活躍とロシア・ワールドカップでの躍進だけを見据えているようだ。
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