古巣インテルのCL復帰を願うロナウド氏、スクデット争いにも言及「僕の希望は…」

2018年02月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

イカルディの去就については含みを持たせる。

インテルのCL出場を強く願うロナウド氏。思いは届くのか。(C)Getty Images

 元ブラジル代表のロナウド氏は、古巣インテルにとって今シーズンが「正しい年」になると考えている。といっても、スクデット(リーグ優勝)を狙えるということではない。チャンピオンズ・リーグの舞台に戻るということだ。

 ルチアーノ・スパレッティ監督が率いるチームは、2か月に渡って白星から遠ざかり、首位から4位に転落した。5位ローマとの勝点差は、わずかに1ポイントだ。

 だが、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』のインタビューでロナウド氏は、「近年と比べてインテルは良くなったし、もっと良くなる。だから、チャンピオンズ・リーグへ復帰することに全力を尽くさなければ」と、欧州最高峰の舞台への切符を、決して逃してはいけないと述べた。

「あまりに長くチャンピオンズ・リーグから遠ざかりすぎている。ここであきらめ、ふたたび欧州への復帰を先送りにしてしまうのは、成長過程にあるチームにとって最悪のブレーキとなってしまう。順位表の上でもまだチャンスはあるし、時間だってある。シーズンは長いからね」

 また、この2か月の不振でスパレッティ監督に対する批判の声は強まっているが、ロナウド氏は「毎回、毎年、選手たちから監督まで、すべてを議論にかけることはできない」とし、指揮官への信頼が必要との見解を示している。

「プロジェクトを信じ、機能するための時間を監督に与えるべきだ。最初の2か月でインテルが見せた強さはフロックなどではないはず。当時、インテル最大の補強はスパレッティだと、だれもが言っていたじゃないか」

 インテルがふたたび浮上するためのキーマンのひとりであり、キャプテンを務めるエースのマウロ・イカルディには、レアル・マドリーへの移籍の噂が絶えない。ロナウド氏は「イカルディはインテルで居心地よく過ごしていると確信している」としながらも、去就については含みを持たせた。

「最近のマーケット事情はよく知らないが、イカルディを望むクラブはたくさんあるだろうし、マドリーに行くのは、どんな選手にとっても夢だ。イカルディにとってどうかは知らないけどね」

 またロナウド氏は、勝点1差で首位争いを繰り広げるナポリとユベントスについて、「かつてのバルセロナとマドリーのような一騎打ち」と評しつつ、優勝予想については「どんな形で終わるかは分からないけど、自分の希望は分かっている」と述べた。

「ずっとユーベに支配されていたリーグだけに、そろそろナポリの番になってほしい。サポーターという立場に戻れば、インテルと言いたいところだけどね。ユーベとそのファンには最大限の敬意を払っているけど、このあたりでユーベ以外のチームがスクデットを獲得するのも、リーグにとっては良いことだ。たまに王者の顔ぶれが変わらないと、ファンは退屈だからね」

 はたして、インテルのチャンピオンズ・リーグ出場権争い、そしてスクデット争いは、ロナウド氏の希望どおりになるのだろうか。
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