コウチーニョの移籍後初ゴールなどでバルサが勝利!5年連続でコパ・デル・レイの決勝へ

2018年02月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

またしても冴え渡ったバルベルデ・マジック。

新加入コウチーニョの移籍後初ゴールも生まれ、バルサがバレンシアに勝利。5年連続40回目の決勝進出を決めた。(C)Getty Images

 現地時間2月8日に開催されたコパ・デル・レイ準決勝第2レグ、バレンシア対バルセロナの一戦は2-0でアウェーのバルサが勝利。これによりバルサは、2試合合計3-0で5年連続40回目の決勝進出を決めている。

 ホームの第1レグを1-0で勝利したバルサのエルネスト・バルベルデ監督は、フィリッペ・コウチーニョでもパウリーニョでもなく、アンドレ・ゴメスを中盤の右サイドに配した以外は、現時点で考えられるベストメンバーを用意。サイドバックにはセルジ・ロベルトとジョルディ・アルバが入り、怪我で欠場が確実視されていたジェラール・ピケもスタメンに名を連ねた。

 一方、バレンシアのマルセリーノ・ガルシア・トラル監督は、この冬に獲得したふたりの新戦力、ルシアーノ・ビエットとフランシス・コクランを先発で起用。とりわけバルサを苦しめたのがコクランで、アーセナルからやって来た高い守備力を誇るフランス人MFは、ファウルなしで難なくリオネル・メッシからボールを奪うなど、抜群の存在感を見せつけた。

 このコクランと司令塔のダニエル・パレホ、そして躍動感あふれるプレーが特長のジョフレー・コンドグビアの中盤3人に、1.5列目に入ったロドリゴや左サイドバックのホセ・ルイス・ガヤらがうまく絡んだバレンシアは前半、バルサを上回る数の決定機を創出。バルサは後半、この部分をどう修正するかが注目された。

 バルベルデ監督は後半の頭からいきなり動いてきた。クロスの場面などでミスが目立ち、不要なファウルも多かったA・ゴメスを下げ、コウチーニョを右サイドに投入。指揮官のこの素早い決断は、すぐに結果を出した。

 48分、左サイドに流れたルイス・スアレスからの折り返しを、逆サイドを全力で駆け上がってきたコウチーニョがスライディングで飛びつきながらダイレクトでシュート。難しい態勢でのフィニッシュながら、ボールは確実に左のサイドネットをとらえた。

 期待の新戦力による待望の移籍後初ゴール――。敵地で奪ったこの1点が試合を決めた。勝ち抜けのために3点が必要になったバレンシアからは前半の勢いが消え、バルサは落ち着きを取り戻す。

 すかさずアンドレス・イニエスタをベンチに下げ、コウチーニョを左にスライドし、中盤にパワーを注入すべくパウリーニョを送り込んだ采配も含め、この日もバルベルデの采配は冴え渡った。

 82分には、執拗なプレスでボールを奪ったスアレスのアシストから、イバン・ラキティッチがダメ押しの1点を奪って2-0。終盤には、万全の状態ではないピケを下げて、新加入CBジェリー・ミナにデビューの機会を与えるという、バルサにとっては理想的な展開に持ち込むことにも成功した。

 リーガ・エスパニョーラで2位以下を大きく突き放し、タイトルをほぼ手中に収めたと言われているバルサは、現在3連覇中であるコパ・デル・レイのタイトル防衛にもあと一歩のところまで迫った。セビージャとの決勝は、4月21日に実施される予定だ。
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