指揮官と背番号10の対立で連敗ラツィオにさらなる暗雲!? クラブは完全否定するが…

2018年02月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

選手が間に入って止めたほどの口論

対立が浮き彫りになったとされるインザーギ監督(左)とアンデルソン(右)。大騒動に発展するか、すぐに収束するか……。 (C) Getty Imaegs

 セリエAで3位と、ここまで順調な歩みを進めてきたラツィオに暗雲が漂い始めている。
 
 イタリア『スポーツ・メディアセット』は現地時間2月7日、シモーネ・インザーギ監督と背番号10を纏うフェリペ・アンデルソンが、ジェノアに1-2と敗れた5日の試合後に衝突したと報じた。

 アンデルソンはジェノア戦で終盤の70分から途中出場したが、指揮官や周囲の期待に応えるパフォーマンスを見せることができず。一部サポーターからは、ブーイングも浴びせられた。
 
 メディアセットによると、インザーギ監督は試合後にアンデルソンの姿勢を叱責。だが、アンデルソンが「どっちにしても、あんたはいつも俺に怒っている」と言い返し、両者は口論に至った。その激しさは、ルーカス・レイバが間に入って止めなければならなかったほどだった。
 
 そして7日、チーム練習にアンデルソンの姿はなく、2時間遅れで練習場に姿を見せた。ラツィオはチームマネジャーのアンジェロ・ペルッツィやイグリ・ターレSDをまじえた話し合いで、アンデルソンを次節ナポリ戦のメンバーから外すことを決めた。
 
 ラツィオの広報は「喧嘩はなかった」と、あくまでも敗戦からの巻き返しを目指した話し合いだったと強調。「それがない方が心配であり、チームへの想いや活気の表われ」とし、アンデルソンが練習しなかったのも指揮官が休みを与えたからで、「緩和の表われ」だと述べた。
 
 しかし、最近のアンデルソンは現状への不満を露にして、今シーズン終了後の去就が騒がれている。12月に長期離脱から復帰を果たしてからも、ポジションを得られていないからだ。ルイス・アルベルトのブレイクで、アンデルソンは2013年の加入以降、初めてレギュラーの座を失っている。
 
 ミランに続き、ジェノアにも敗れ、次節はナポリとのビッグマッチ。そこで浮上した内紛騒ぎ……。停滞が懸念されつつあるなかで、インザーギ監督のマネジメント能力が注目されている。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事