【浦和】補強の目玉、マルティノスが本領発揮!! 必殺の高速ドリブル&高精度クロスが炸裂!

2018年02月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「まだ100パーセントの状態にはない」

横浜から浦和に移籍したマルティノスが2アシストの活躍。いよいよ本領発揮か。(C) SOCCER DIGEST

 浦和レッズにとって、今季の補強の目玉となる男がいよいよ本領発揮だ。
 
 2月7日、キャンプ地・沖縄での名古屋グランパスとのトレーニングマッチ(45分×4本)で、横浜から完全移籍で加入したマルティノスが、1、2本目の90分間に出場。昨季まで主力を張っていたメンバーとともにプレーし、2アシストを記録した。

 
 3日の川崎フロンターレ戦では、2セット目のチームでの出場となり、サイドで孤立する場面も目立つなど、好プレーは少なかった。しかし、主力と組んだこの日は右サイドで大きく躍動した。1つ目のアシストは、GK西川周作までボールが戻ったところからのビルドアップで、中盤の長澤和輝にボールが入った瞬間に一気に加速。最終ラインを抜けると、ストライドの長いドリブルで追いすがる名古屋守備陣を振り切り、ゴール前の興梠慎三に「後は決めるだけ」のラストパスを通した。
 
2つ目のアシストは、右サイドで左足側にボールを持つと、インフロントで巻き込んだボールは最終ラインとGKの間に曲がり落ちる弾道の正確なクロスになり、ファーサイドから走り込んだ武藤雄樹が難なく押し込んだ。
 
 好プレーを見せたマルティノスは「これが浦和で2試合目だけれど、アシストはとても嬉しい。良い形でのゴールが生まれたのは、見ての通り。トレーニングの成果を出せている」と納得の表情を見せた。
 
 また、逆サイドに入る武藤はマルティノスについて、攻撃パターンの増加につながるという手応えを話している。
 
「左足でボールを持った瞬間に、ゴールになるポジションの選手を狙ってくれる選手ですね。カットインの印象も強いけど、縦に行く速さがあるので、中にボールが来るタイミングで入っていくとチャンスが増えると思います。自分の良さがゴール前に飛び込むことなので、良いパターンが作れると思います」
 
 この日の浦和は右サイドバックに岩波拓也を起用しただけに、人数を掛けてサイドを崩すというよりも、左サイドから中央にかけてのエリアで細かくつなぎ、右に開いているマルティノスにタイミングよく通すことで仕掛けやすい状況を作っていた。両サイドで同じやり方をするのではなく、マルティノスの良さを生かす方策をチームとして見つけつつあるのだ。
 
 1月1日の天皇杯決勝までシーズンを戦っていただけに、オフを挟んで合流は10日ほど遅れた。それだけに「まだ100パーセントの状態にはないので、早くフィットさせていきたい」という状態にある。それだけにコンディションと連係に関しては、今後さらに向上すると見込まれる。
 
 右サイドに加わった「11番」は、ショートパスとコンビネーションに偏りがちだった浦和の攻撃パターンに、新たな風を吹き込むことになりそうだ。
 
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