カッサーノ、復活めざすも中国からの誘いは…「オファーをくれたクラブ名すら覚えていない」

2018年02月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分がまだやれるか知りたいんだ」

カッサーノがこだわるのはあくまでも高いレベルでの現役続行。中国行きには興味がないようだ。(C)Getty Images

 最後に公式戦に出場してから、まもなく2年が経とうとしている。

 それでも元イタリア代表FWのアントニオ・カッサーノは、現役としてプレーを続けることを諦めていない。

 イタリア紙『Corriere dello Sport』のインタビューで引退について問われると、「自分がまだやれるかどうかを知りたいんだ」と、自身の望みがピッチに戻ること、つまり現役続行にあることを明らかにした。

「必要なのは、俺を100%信頼してくれる会長と監督だ。そういう人たちがいれば、俺はタダでもサインをするよ。金はもうかなり稼いできたからね。ピッチに立つ準備はすでにできているよ」

 ただ、カッサーノの望みは「トップレベルで自分がまだ通用するか」を知ることであり、プレーできるならどこへでも行く、という考えではない。最近も中国からのオファーがあったようだが、彼は「中国に何を経験しにいくんだい? バカげている」とこれを一蹴していた。

「俺は、誰だって好きなようにやればいいと思っている。だけど、中国に行くヤツは、はっきり言うべきだ。経験のためではなく、金のためだとね。俺は自分を欲しがってくれた(中国の)クラブの名前すら覚えていないよ」

 現役続行を願うカッサーノだが、ローマ時代のチームメートであるフランチェスコ・トッティは、昨シーズン限りでスパイクを脱いだ。カッサーノは最近電話でそのトッティと話をしたという。

「電話に出た彼は、『いま練習を見ているところだ』と言っていた。だから言ってやったんだ。『見てる場合じゃないだろ。あんたはまだプレーしなきゃいけない』ってね。彼は笑っていたよ。トッティは絶対の10番だ」

 当然、40歳になったジャンルイジ・ブッフォンについても、カッサーノは今シーズン終了後に引退すべきではないという考えだ。

「アタランタ戦(コッパ・イタリア準決勝第1レグ)のセーブを見たかい? 彼はすべてを止めた。こんな選手がもうプレーしないなんてあり得ない。キーパーは45歳まで前進できる」

 拠点とするジェノバ付近でのプレーにこだわってきたカッサーノ。彼とブッフォンが直接対戦する日は、はたして訪れるのだろうか。
 
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