エイバルが「チーム力の差」を見せつけて強豪セビージャを粉砕!乾貴士もフル出場で5発大勝に貢献する

2018年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

セビージャは新戦力の大胆起用が裏目に。

この日2ゴールのオレジャーナ(左)と抱き合って喜ぶ乾。このふたりから始まるサイド攻撃を軸に、エイバルはセビージャを文字通り粉砕した。(C)Getty Images


 現地時間2月3日に開催されたリーガ・エスパニョーラ22節、エイバル対セビージャの一戦は、5-1でエイバルが圧勝を飾った。乾貴士は定位置の左サイドでフル出場を果たし、攻守両面で堅実なプレーを披露。強豪相手の大勝に大きく貢献した。

 21分、エイバルMFダニ・ガルシアがペナルティーエリア内でハンドをとられ、セビージャにPKを献上。これをパブロ・サラビアに決められると、その後の約10分ほどはセビージャの時間が続いた。

  だがそれを除けば、前半はホームのエイバルが完全にゲームを支配した。

 開始40秒でキケ・ガルシアの3試合連続ゴールが決まると、17分には左サイドで乾からパスを受けたホセ・アンヘルのクロスを、ファーサイドに走り込んだファビアン・オレジャーナがダイレクトで叩いて2-0。1点を返された直後はやや押し込まれたものの、乾の強気の仕掛けで奪った32分のCKを、イバン・ラミスが豪快にヘッドで叩き込んだ。

 名手セルヒオ・リコから前半だけで3ゴールを奪うという"快挙"をやってのけたエイバルは、後半も乾とオレジャーナの両サイドを起点にセビージャ陣内に襲い掛かる。

 セビージャはこの冬の移籍市場で半年ぶりにリーガに復帰したサンドロ・ラミレスとロケ・メサ、そしてポルトから加入のミゲル・ラジュンをいきなりスタメンで起用したものの、起爆剤とはならず、攻守ともにチグハグな動きを見せた。

 エイバルの乾は試合の数時間前、自身のツイッターで「ここ最近自分自身のパフォーマンスが良くないですが、まずはチームのために走って貢献したいと思います」とつぶやいていたが、その乾だけでなく、エイバルはだれもがサッカーがチームスポーツであることを改めて示すかのようなプレーを見せていた。

 エイバルは61分にふたたびオレジャーナが相手の連係ミスを突いてリードを3点に広げると、83分にはアナイツ・アルビージャが得意のFKからダメ押しの5点目。よほどアンダルシア勢との相性がいいのか、12節のベティス戦以来となる"マニータ"(手の意。数字の5を示す)を達成している。
 
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