3クラブ間の“玉突き移籍”成立! ジルーがチェルシーへ、バチュアイはドルトムントへ!!

2018年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

バチュアイはさっそく練習で汗を流す

去就が注目されていたジルーだが、ようやく落ち着いた。コンテ監督の期待に応えるプレーを披露できるか!? (C) Getty Images

 冬の移籍市場最終日の1月31日(現地時間)、アーセナルのフランス代表FWオリビエ・ジルーがチェルシーへ、同時にチェルシーからはベルギー代表FWミチ・バチュアイがドルトムントへ、それぞれ移籍することが決定し、各クラブが公式サイトやツイッターで発表している。

 
 同日はドルトムントのFWピエール=エメリク・オーバメヤンがアーセナル入りを果たしていたが、噂通り「玉突き移籍」が成立したこととなる。
 
 31歳のジルーは2019年6月までの契約で、背番号18を付けることが決定。移籍金は1700万ユーロ(約22億円)とされている。
 
 チェルシーは今冬に大型CFの獲得に乗り出し、アンディ・キャロル、ピーター・クラウチ、エディン・ゼコなどの名が候補に挙がっていたが、最終的に経験豊富なフランス代表のCFを手に入れることに成功した。
 
 チェルシーのマリーナ・グラノフスカヤ・ディレターは「オリビエはトップレベルのタレントであることを、すでに証明している。彼をチェルシーに迎え入れられたことを嬉しく思う。彼は英国サッカーやプレミアリーグに適応し、コンスタントにゴールを挙げ続けている」と、ライバルチームから到来した助っ人を称賛している。
 
 当のジルーは「チェルシーはプレミアリーグでも最も大きなクラブのひとつ。この6、7年で最も多くのトロフィーを勝ち取っていると思う。そんな偉大なクラブと契約できたことは大きな誇り。プレーするのが楽しみだ」と、新天地での意気込みと期待を語った。
 
 2012年にモンペリエからアーセナルに加入して以降、国内リーグでは5シーズン連続で2ケタ得点を記録して前線に君臨してきた彼も、今シーズンは15試合出場(先発1試合)4得点に止まっていた。請われて赴いたチェルシーで、キャップ数69(29得点)を誇るフランス代表の力を披露できるか。
 
 一方、そのチェルシーから今シーズンいっぱいのレンタルでドルトムントへ移ることになったのが、24歳のバチュアイだ。
 
 ダイナミックかつインテリジェントなプレーがウリのFWだが、2016年にマルセイユから加入したチェルシーでは本領を発揮し切れず、今シーズンもここまで12試合出場(先発3試合)2得点。チェルシーがFWの補強の必要性に迫られる要因のひとつとなっていた。
 
 ベルギー代表では12試合出場5得点という記録を残している彼は、ロシア・ワールドカップ出場を目標としており、今冬の移籍を受け入れたのも、これを重視してのこと。「出せる力を全て出し尽くし、多くのゴールを奪いたい」と、ドルトムントでの抱負を語っている。
 
 背番号44をつけることになった彼にについて、ドルトムントのミヒャエル・ツォルクSDは「若く、とても興味深いストライカーだ。クラブや代表チームで見せている非凡な得点能力に強い印象を受けた。クオリティーの高さは証明済み」と、信頼のコメントを残している。
 
 ジルー、バチュアイ、そしてオーバメヤンと、それぞれ入れ替わりで新たな活躍の場を得たストライカーたち。ここでいかなるプレーを見せるか、非常に興味深い。
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