「なぜシュートを撃たないんだ」インテルのコーチに訊いた日本の逸材たちの印象

2018年01月31日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「日本の選手はドリブルが好き」

インテルのアカデミーでGKコーチを務めるザーノ氏。日本の選手に対する印象を語ってくれた。写真:ナイキ

 高円宮杯U-18プレミアリーグの参加チームから選出された『NIKE NEXT HEROプロジェクト』の選抜チームが、1月22~27日にかけてミラノ遠征を実施した。
 
 現地でのトレーニングは、インテル・アカデミーのコーチが指導を行なった。攻撃側と守備側に分かれ、4対4の練習をしている時だ。インテルのU-9とU-13でGKコーチを務めるガブリエル・ザーノが、「なぜシュートを撃たないんだ」と声を張り上げた。
 
 このイタリア人コーチに、日本の選手たちに関していくつか質問をぶつけてみた。
 
――日本の選手についての印象は?
 
「技術はすごく高いし、サッカーをよく知っている」
 
――先程、「なぜシュートを撃たない」と叫んでいました。
 
「ゴールキーパーの立場から言うと、シュートを撃たない選手はまったく恐くない。日本の選手はドリブルが好きみたいだね」
 
――日本のふたりのゴールキーパー(大宮アルディージャユースの宮崎浩太朗と清水エスパルスユースの梅田透吾)の印象は?
 
「下半身が強く、俊敏性がある。思っていた以上にレベルが高かった。技術的にも優れている」
 
――インテルのプリマベーラ(U-19)のゴールキーパーと比較すると?
 
「住む世界が違う。プルマベーラの選手は選び抜かれたタレントで、すばらしい環境の中で、優秀なコーチが指導している。プロになるための英才教育を受けているんだ。もちろん、ふたりにもプロになってほしいと思っている」
 
――プリマベーラのゴールキーパーが、(トップチームの正守護神である)ハンダノビッチと一緒に練習をすることは?

「もちろんある。いつもではないけどね」

――日本のゴールキーパーは、イタリアのそれと比べてサイズが小さい。
 
「技術が高ければ身長はそこまで関係ない。もちろん170センチ台では難しい。セリエAのゴールキーパーの平均身長は187センチだからね」

――選手たちにメッセージをお願いします。
 
「スキルが高いのがよくわかった。だけど、大事なのはそれが試合で発揮できるかどうか。これから先、練習を積んでいい選手になってほしい」
 
取材・文:江國森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
 
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