ACL本選に導く2発!! 柏のエースが早くも爆発できた理由はピッチ外の取り組みにあり!

2018年01月31日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

エースが攻撃面で課題を口にしたのも自信があるからこそだ!

2ゴールを決めたクリスティアーノは今季の爆発を予感させる出来を見せた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[ACLプレーオフ]柏 3-0 ムアントン・ユナイテッド/1月30日/柏
 
 今季初の公式戦でエースがいきなり魅せた。
 
 柏レイソルが今季のACL本選の出場権を懸けたプレーオフのムアントン・ユナイテッド戦に臨んだ。勝てばクラブが掲げる"柏から世界へ"の道は繋がり、敗れればその野望は潰える。一発勝負特有の緊張感に包まれた日立柏サッカー場での一戦は、前半から柏が押し込んだ。しかし、最後のところでパスが合わず、なかなかネットを揺らせない。そんな重苦しい雰囲気を払拭したのはクリスティアーノだった。

 
 スコアレスで迎えた後半の立ち上がり。51分に右サイドバックの小池龍太が前線にスルーパスを通すと、伊東純也が相手の背後を上手く突いてゴール前に侵入。このままラストパスを送ると、クリスティアーノが難なく決めた。そして、続く62分には再び伊東のアシストを受け、裏へと抜け出した背番号9が右足で2点目を奪取。まさにエースと呼ぶに相応しい決定力でチームの勝利に大きくした。
 
 試合後、今季で来日6年目を迎えるブラジル人ストライカーは「今シーズン最初の公式戦で守備も非常に安定した戦い方が出てきたと思うし、得点もしっかりと決めて勝てた。なので、賞賛できる試合内容だったと自分は思っています」と話し、ACL本選の出場権を獲得した結果に満足げな表情を見せた。
 
 とはいえ、シーズンの初戦。攻撃面はまだまだ改善の余地があると話す。「1試合目のわりには予想した以上にいい連係がゲームの中で見られた」と手応えを明かしたうえで、「もう少し前に有効な形でボールが入ってくれば、早くに2点目を取れたのではないかなと思う」と前線にもっとボールが入ってくることが必要だと語った。
 
 当然、自身にボールが入ってくる回数が増えれば、FWである以上はゴールを決めなければいけない。本人もそれは分かっており、期待に応えるべく、今季はコンディション維持のために個人的にブラジル人の栄養士と契約。食事面の改革に乗り出し、パフォーマンス向上を図っている。現時点では「食事のところをきっちりとケアすることで、自分の選手寿命を延ばせるようになればと思っている」という新たな取り組みは上手くいっているようで、この試合でも身体のキレを感じさせるプレーを見せた。
 
 チームをACL出場に導く2得点を決め、上々の滑り出しを切ったクリスティアーノ。柏に数々の歓喜をもたらしてきたエースは今季も健在だ。

【ACLプレーオフ 柏3-0ムアントン PHOTO】クリスティアーノと伊東が活躍し柏が3季ぶりの本大会出場決定!

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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