「スペインのメディアが始めた“ゲーム”だ」「移籍は2000%ない」パリSG会長がネイマール退団を否定

2018年01月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

ネイマール自身も「ここで幸せ」と残留を強調。

今夏のマドリー移籍の噂を、会長だけでなくネイマール本人も否定。カバーニ(右)らとともに、パリSGに黄金期を築けるか。(C)Getty Images

 わずか1年でパリを去るのか――。昨年、史上最高額でバルセロナからパリ・サンジェルマンに移籍したブラジル代表のネイマールに、レアル・マドリーへの移籍の噂が絶えない。

 だが、現地時間1月27日に『ESPN』が報じたところによると、パリSGのナセル・アル・ケライフィ会長は「ピッチでのあの幸せそうな表情を見たかい?」と、ネイマールがパリで満足していることを強調した。

「ネイマールはとても満足している。私は彼や彼の家族と話をしたが、みんなパリでの生活に満足していたよ。ネイマールが今シーズン終了後にマドリーに移籍することはない。とんでもない話だ」

 さらに同会長は、「ただの噂だ。事実ではない。彼はここに残ることを望んでいる」と続け、スペインのメディアがネイマールのマドリー移籍について報じることに、苛立ちを伺わせた。

「チャンピオンズ・リーグで我々とマドリーの対戦が決まった途端、スペインのメディアはこの"ゲーム"を始めた。だが、我々は付き合わない。彼はウチに残る。2000%の確率でね」

 また、スペイン紙『Marca』によると、ネイマール自身も「僕はここで幸せだし、歴史を作るためにパリに来た」と、残留を強調している。

「つねに憶測はある。バルサにいたときだって、それは同じだった。移籍の時期になるたびに、なぜか僕の名前が紙面をにぎわしていたからね」

 なお、27日のモンペリエ戦でPKを含む2ゴールを挙げたネイマールは、「監督は僕をPKのキッカーに選んだ。もうエディンソン(カバーニ)との間に問題はない。僕が責任を負わなければ」と、かつてキッカーの座を巡って確執が騒がれたカバーニとの関係にも言及した。

 そのカバーニはモンペリエ戦で先制点を奪取。パリSGでの公式戦通算得点を157とし、ズラタン・イブラヒモビッチが持っていたクラブレコードを更新している。『ESPN』の取材にアル・ケライフィ会長は、「とても嬉しいよ。彼は私たちのクラブに多くを与えてくれた」と、カバーニに賛辞を寄せている。

「パリSGの歴史に名を刻むのは簡単なことじゃない。我々は彼を非常に誇りに思う。そして、これからもっとたくさんゴールを決めてくれるよう願っているよ」

 ネイマールとカバーニがともにゴールを量産しつづけ、悲願のチャンピオンズ・リーグ制覇を達成し、主力が今後もチームに残れば……。そのときこそパリSGに真の黄金期が訪れるのかもしれない。
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