ユナイテッド新監督にファン・ハール クラブ史上初「英語が母国語ではない指揮官」が誕生

2014年05月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

新政権はブラジルW杯後に始動。

大きく言えば攻撃サッカーを志向し、規律を重んじる厳格な戦術家。名門をどう立て直すか、ファン・ハールの舵取りに注目だ。 (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドの新監督が決まった。複数のメディアが伝えていた通り、オランダ代表を指揮するルイス・ファン・ハールを任命。3年契約を結んだ。ファン・ハール新政権は、ブラジル・ワールドカップ終了後に始動となる。
 
 62歳のファン・ハールはオランダ人で、ユナイテッドが英国人以外の監督を迎えるのは、アイルランド人のフランク・オファレルが1971年6月から約半年間指揮を執って以来で、英語を母国語としない指揮官はこれが初めてだ。
 
 アヤックスを皮切りに、バルセロナ、バイエルン、オランダ代表などの監督を歴任してきたファン・ハールは、若手の育成に定評がある名伯楽で、バルサではシャビやアンドレ・イニエスタを下部組織から引き上げ、バイエルンではトーマス・ミュラーを抜擢して一人前に育て上げるなどしている。
 
「プレミアリーグで仕事をしてみたいとずっと思っていた。マンチェスター・ユナイテッドという、世界でもっとも偉大なクラブを監督として率いることは、大きな誇りだ。このクラブには熱意がある。私にも熱意がある。ともに歴史が築けると、そう確信している」
 
 ファン・ハールはそう決意を述べた。
 
 なお、4月に解任されたデイビッド・モイーズの後任監督を、選手兼任で暫定的に務めていたライアン・ギグスが現役引退を表明し、ファン・ハールのアシスタントコーチに就任した。 
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