イタリアの16歳ホープ、噂のユーベではなく国外へ移籍か「モナコが30億円で獲得」と現地メディア

2018年01月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

21世紀生まれ初の5大リーグ得点者。

現在16歳のペッレグリは、196センチの長身を活かしたエアバトルの強さに加え、突破力もあるイタリアの超逸材だ。(C)Getty Images

 将来を嘱望されているイタリアの若き逸材が、噂されていたユベントスではなく国外のクラブに移籍することになりそうだ。ジェノアに所属する16歳、ピエトロ・ペッレグリが、モナコ加入に近づいている。

 2001年3月17日生まれのペッレグリは昨シーズン、15歳と280日でセリエAデビューを飾り、セリエA史上最年少出場記録に並ぶと、最終節では歴代3位の若さとなる16歳と72日で初ゴールを奪取。21世紀生まれで初めて欧州5大リーグで得点を挙げたプレーヤーとして脚光を浴びた。さらに今シーズン4節のラツィオ戦では、史上最年少でのドッピエッタ(1試合に2得点)もやってのけている。

 イタリアの未来を担うアタッカーとして期待されているペッレグリは当初、同じくジェノアのホープ、エディ・サルセドとともに、インテルへの移籍に向かうとみられていた。だが、中国政府の投資制限を受け、蘇寧グループのインテルが獲得にブレーキをかけた。

 代わってペッレグリの有力な移籍先候補に挙がったのがユーベだ。将来への投資を惜しまないイタリア王者は、2018年夏にペッレグリの保有権を確保し、武者修行の意味も込めてジェノアにレンタルで残しながら、成長を促す考えだった。

 ところが、イタリア『Sky Sports』が現地時間1月26日に報じたところによると、そのユーベに先んじてモナコがジェノアとの交渉をまとめたという。移籍金はボーナス込みで2500万ユーロ(約32億5000万円)になる見込みで、シーズン後ではなくこの冬の移籍になるようだ。

 また、モナコが将来的に4000万ユーロ(約52億円)以上でペッレグリを売却する場合、ジェノアにはその10%が支払われるとのこと。モナコは選手と最低年俸100万ユーロ(約1億3000万円)の5年契約を結ぶと言われている。

『Sky Sports』は、移籍完了まで残すはメディカルチェックのみと報じており、取引成立は時間の問題だ。かつて、マルコ・ヴェッラッティがセリエA経験がないまま、19歳でパリ・サンジェルマンへ移籍しているが、イタリアが生んだ若きタレントは、またしても早々にフランスへ旅立つことになるのだろうか。

 
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