モウリーニョ、C・ロナウド復帰を否定「炎上しているマドリーに油を注ぐことはできない」

2018年01月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

C・ロナウドは来シーズンもマドリーで…。

C・ロナウドはマドリーのもの――モウリーニョはコパ・デル・レイ敗退で炎上中の古巣を気遣い、教え子の引き抜きを否定した。(C)Getty Images

 リーガ・エスパニョーラで宿敵バルセロナに19ポイント差をつけられ、コパ・デル・レイでは格下のレガネスに準々決勝で敗退。ジネディーヌ・ジダン監督率いるレアル・マドリーは、かつてないほどの苦境に立たされている。

 この緊急事態を受け、フロレンティーノ・ペレス会長は今シーズン終了後、いよいよ大規模な改革に乗り出すのではないかと言われている。

 そこで去就が注目されているのが、エースのクリスチアーノ・ロナウドだ。先日も契約延長を巡る不満から、古巣マンチェスター・ユナイテッドへの復帰を望んでいるとの報道が出回ったばかりだ。

 だが、マンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョ監督は、現地時間1月25日の会見で、C・ロナウドの復帰をきっぱりと否定した。英『BBC』によると、かつてマドリーを率いた同監督は、「自分は火に油を注ぐ最後の人間であるべきだと考えている」と述べたうえで、次のようにコメントしている。

「マドリーはいま、思ったような結果を残せず、チームは炎上している。私も3年間働いたクラブだけに気にかけているんだ。彼らの火の勢いを鎮めるために言うなら、クリスチアーノはすべての監督とクラブが望むような選手。だが、彼を率いることができる監督はひとりで、雇えるクラブはひとつ。それは来シーズンもジダンとマドリーであるはずだ。少なくとも、私はそう感じている」

 ヘンリク・ムヒタリアンとのトレードでアーセナルからマンチェスター・Uに加入したアレクシス・サンチェスは、伝統の背番号7を選んだ。C・ロナウドがかつて背負った番号だ。サンチェスが7番を手にしたことで、C・ロナウドの復帰話はなくなったとのも噂もあるが……。

 なお、そのサンチェスとムヒタリアンのトレードについてモウリーニョ監督は、「両クラブの全員にとって良いニュース。ファンタスティックな取引だった」と喜んだ。

「私もアーセン(ヴェンゲル監督)も、素晴らしい選手を失った。アレクシス(サンチェス)はファンタスティックなクラブから偉大なクラブへ、ミキ(ムヒタリアン)は偉大なクラブからファンタスティックなクラブへ移籍した。だから、全員にとって素晴らしい取引だったんだ」

 モウリーニョ監督は、「ミキはウチにいたときよりもさらに良くなるだろう。ウチでもっとうまくやれたかもしれないが、後悔はない。彼は我々の歴史の一部だ」と、ムヒタリアンにエールを送りつつ、サンチェスを称賛している。

「私のチームは世界でも有数のアタッカーを手に入れた。つねにベストの選手を望んでいる我々にとっては非常に重要な存在。長くイングランドで戦っているから経験は豊富だし、実績や才能の偉大さは、だれもが知るところだ」

 サンチェスが活躍すれば、C・ロナウド復帰説も薄れていくだろう。新たな背番号7は、オールド・トラフォードで存在感を示せるだろうか。
 
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