【磐田】「敗戦は残念」と語る名波監督の強化プランは?「開幕の相手は100%に近い状態で迎えなければ…」

2018年01月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

今季初戦は格下相手に黒星…「流れを作るためのゲーム勘もまだまだ」。

シーズン初戦は格下相手に黒星スタート。名波監督はチームの状態は「まだまだ」と見ている。写真:徳原隆元

 磐田は24日、ヤマハスタジアムにヴィアティン三重(JFL)を招きトレーチングマッチを行なった。試合形式は30分×3本。トータルスコアは2-3の敗戦となった。
 
「結果が出なかったことは残念。まずは、キャンプまでの間に去年やってきたことを選手たちに思い出させる狙いでトレーニングをしているが、今日は昨季我々のプレーの柱となっていたこともやり切れていない。試合に出ていた選手たちも疎かになっていた。中締めや縦ズレが足りないし、判断が遅く、流れを作るためのゲーム勘もまだまだだった」
 名波浩監督は試合後、今季初の対外試合をそう振り返った。

【磐田 2-3 ヴィアティン三重】新加入の田口泰士、中野誠也らが登場!!

 監督は、今季新システムにトライすることを示唆しているが、三重戦では昨季メインとなった3-4-3を敷いた。1本目は、1トップに新FWモルベッキ、シャドーは山田大記と藤川虎太朗、ボランチに名古屋から獲得した田口泰士と針谷岳晃、ウイングバックは宮崎智彦と松本昌也、3バックは左にユース出身の大型ルーキー伊藤洋輝、中央に大井健太郎、右に大南拓磨、GKは志村滉というように、この時期の例年の練習試合と同様、メンバーは昨季のレギュラー、サブに関わらず、全員をシャッフルした布陣。その1本目、宮崎が左サイドでボールをキープすると、チャンスと見て最後方から一気に攻め上がった伊藤が山田のラストパスを決めて先制。しかし、その後カウンターから2失点を喫した。
 
 1本目のメンバーで気を吐いたのが、昨季終盤の怪我を癒し、コンディションを整えて始動に臨んだ山田だ。動きを止めず、クレバーな位置取りと滑らかなフリーランで攻撃を活性化。名波監督も、この日の数少ない『6.5』評価選手として、森下と山田の名前を挙げた。
 
 また、注目された新戦力の田口は、30分間で44回ボールに触り、パスワークのハブ役として持ち味を発揮。指揮官は「位置が低かったが、もうひとつ前のミドルサードとアタッキングサードの間のエリアでそれだけボールを触れば、2列目の選手の決定的なパスも増える。これから徐々にやっていけばいい」と期待をこめてコメントした。

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