マンUが歴代最高収益で長者番付トップに! プレミア勢の驚異的な収入力が顕著に

2018年01月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

スペイン勢の回復を予見も…。

マンチェスター・Uは、ポグバ(左)やルカク(右)といったスター選手獲得に大枚を叩きながらも、そのグッズ収益でチーム経営を保っている。 (C) Getty Images

 世界的な監査法人の『Deloitte』が、サッカークラブの財政状況をまとめた毎年恒例の長者番付「Football Money League」の2016-17シーズン版を発表した。その内容について米スポーツ・メディア『ESPN』が伝えている。
 
 1位は、昨年度に引き続き、歴代最高となる6億6700万ユーロ(約880億4400万円)という驚異的な収益を上げたマンチェスター・ユナイテッドだ。チャンピオンズ・リーグ王者のレアル・マドリーを退け、首位の座に立つのは通算10度目だ。
 
 そのマンチェスター・Uにわずか170万ユーロ(約2億2100万円)差で2位となったR・マドリーだが、スポンサー収益が好調で、さらに国内リーグとチャンピオンズ・リーグでタイトルを獲得するなどピッチ内での成績も良く、同法人は、「R・マドリーとバルセロナは2017-18シーズンにかけてさらなる収益成長が予測されるため、再びこの争いはピッチ内での結果がモノを言うだろう」と書き綴っている。
 
 一方で、プレミア勢の勢いは増すばかりのようだ。なんと同ランキングの上位20チームに10チームが食い込んでいる。
 
 しかも、マンチェスター・シティやリバプール、チェルシー、アーセナル、トッテナムの"トップ6"だけでなく、レスターやウェストハム、サウサンプトンといった中堅クラブまでもがローマやミランといった他国の強豪クラブを押しのけてランクインを果たしている。
 
『Deloitte』は、「プレミアリーグの財政的影響力は強まっている」と分析し、「今回のマネーリーグも全体的に英国圏クラブの力は強く、2019-20シーズンに現在の放映権に関する仕組みが見直されることでより重要性を増していくだろう」と見解を示した。
 
 なおトップ20の合計収益は、昨シーズンから16パーセント増の200億ユーロ(約2兆6000億円)だった。
 
◇2016-17シーズンのトップ20の収益(単位は100万ユーロ)
1位 マンチェスター・U 676.3
2位 レアル・マドリー 674.6
3位 バルセロナ 648.3
4位 バイエルン 587.8
5位 マンチェスター・C 527.7
6位 アーセナル 487.6
7位 パリSG 486.2
8位 チェルシー 428
9位 リバプール 424.2
10位 ユベントス 405.7
11位 トッテナム 355.6
12位 ドルトムント 332.6
13位 アトレティコ・マドリー 272.5
14位 レスター 271.1
15位 インテル 262.1
16位 シャルケ 230.2
17位 ウェストハム 213.3
18位 サウサンプトン 212.1
19位 ナポリ 200.7
20位 エバートン 199.2
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事