【山口|新体制】攻撃サッカーを胸に“霜田レノファ”が始動!三幸秀稔が新キャプテンに就任

2018年01月22日 上田真之介

新戦力の坪井、オナイウらが意気込みを語る。

前列左から坪井慶介、大﨑淳矢、霜田正浩新監督、高木大輔、瀬川和樹。後列左からミン・キョンジュン、廣田隆治、オナイウ阿道、楠本卓海。丸岡満は欠席した。写真:上田真之介

 山口は1月21日、山口県宇部市の渡辺翁記念会館で新体制発表会を行なった。サポーター約700人が詰めかけたなか、選手たちは上位進出を誓った。
 
 昨季は20位と低迷し、J2残留争いに巻き込まれた。2015年にはJ3に参入して優勝。2016年は初のJ2を戦うなどスピード出世を果たしてきたが、毎年のように主力が引き抜かれ、戦力低下を強いられた。ただ、今オフはキープレーヤーたちの流出を最小限に止め、新監督には日本代表の強化担当などを務め、昨年はベルギー1部のシント・トロイデンのコーチだった霜田正浩氏を招聘。
 
 霜田監督は「クラブの基盤を作るためにできるだけ選手には残ってほしく、ここにいる選手たちが残ってくれた。新加入の選手たちは、勝ちたいというモチベーションを持って来てくれた」と語り、「みんなが相手のゴールになだれ込むようなサッカーをやりたい」と意気込んだ。
 
 新加入の坪井慶介は「成長するため、そして勝つためにやって来た。39歳になるが、成長に年齢は関係ないと証明したい」と語り、一方で浦和から加入した22歳のFWオナイウ阿道は「同じ年の選手も多い。ベテランに負けず、俺らがやるんだという気持ちを持ってチームの順位を押し上げたい」と力を込めた。
 
 新キャプテンには所属3年目の三幸秀稔が就任。渡辺広大とともに周囲を叱咤激励できる存在で、これまでキャプテンとしてチームを引っ張った鳥養祐矢らを手本に、「苦しい時に声を出せる選手」を目指すという。また三幸は「今シーズンは一週間一週間、激しいポジション争いをして、必死に走っていきたい。一つひとつを大切に戦い、上位に食い込んでいく」と熱く語った。
 
 山口は選手が県内各市町と連係して地域を盛り上げる「ご当地所属選手制度」を昨年に創設した。新体制発表会では各選手の所属市町の抽選を行ない、中核市である下関市には廣田隆治、明治維新の志士たちを輩出した松下村塾があった萩市にはオナイウ阿道などが割り振られた。
 
 チームは新体制発表会の翌日、22日から熊本での1次キャンプを実施し、1月29日から2月7日には初の海外となるタイキャンプを行なう。現地ではチョンブリFCなど有力チームと練習試合を組み、開幕に向けてチームを仕上げていく予定だ。
 
取材・文●上田真之介(フリーライター)

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