川崎が2戦連続10点ゲーム!!「ポジションはあってないような」流動性溢れる攻撃を展開

2018年01月21日 江藤高志

大量得点にも指揮官は「入る時は入るし、入らない時は入らない」。

1本目で2ゴールを奪った小林。初戦でもゴールを奪っており、幸先の良いシーズンの滑り出しを見せている。写真:江藤高志

 川崎フロンターレが1次合宿最終日の1月20日、宮崎産業経営大と締めくくりの練習試合を行なった。試合形式は45分を2本と30分を1本。スコアは、1本目から3-1、5-0、5-0で、3本の合計で13-1となった。

 
 1本目は大久保嘉人を1トップに置く布陣。ただ2列目に並ぶ小林悠、阿部浩之、家長昭博らが流動的に動き回っており、形に拘ることの意味はあまりなかった。
 
 開始直後こそ宮崎産経大に粘り強く守られたが、13分の小林の先制点を皮切りに着々と加点。1失点が惜しまれるが、3-1と力の差を示した。
 
 技巧的な2ゴールの小林は自らの得点について「上手くいきましたが、入ればなんでもいいので。まあ入れられたのは良かったです」と振り返りつつ、流動的な前線については「プレーの最中にどんどん入れ替わって、ディフェンスの時はそのままのポジションでやっていたりしてたので。(ポジションは)あってないようなものがありました」と述べている。
 
 45分の2本目は、全選手を入れ替えて行なわれた。ほぼ交代がなかった宮崎産経大に対し、立ち上がりから攻め続けた川崎ではあったが、最後の連係が上手く行かず、決定機を決められないまま1点目が遠かった。そんな29分に長谷川竜也のクロスがそのままゴールになると、その直後の31分にエドゥアルドが追加点。その後も着々と加点し、5-0となった。
 
 2本目からプレーし、運動量で違いを見せていた新加入の鈴木雄斗は「前回の練習試合の反省で、動きが小さくなっていたというのがあったので。自分の良さを出すには大きい動きを意識した方が良い」ということで、考えを整理して臨んでいたという。結果的にその反省が試合に活かせていたという点で、ある程度満足できる結果だったようだ。
 
 30分で行なわれた3本目は、キャプテンマークを巻いて出場の登里享平の開始4分のゴールが決まると、次々と連続得点。川崎U-18で、練習参加中の宮代大聖の1ゴールなども含め、5-0のスコアとなった。
 
 大量得点で1次合宿を締めたことについて鬼木達監督は「入る時は入りますし、入らない時は入らないので、そこまで気にしていません」と述べつつも、「今日の試合もただボールを動かすだけでなく、貪欲に取りに行こうと言っているなかで、その姿勢を出し続けたことは評価できます」と選手たちを讃えている。
 
 いずれにしても、チーム作りは順調に進んでいるようだ。
 
取材・文●江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)
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