【神戸|新体制】アジアNo.1クラブへ新スタイル構築宣言!! 目指すは“バルサ流”

2018年01月20日 白井邦彦

「今年はチームのスタイルを変えていきたい」(三浦淳寛スポーツダイレクター)

2季目の指揮を執る吉田監督(前列中央)と新加入選手8名が、新体制会見に出席した。写真●川本学

 1月19日、ヴィッセル神戸が2018年の新加入発表記者会見を行なった。
 
 アジアNo.1クラブを目標にかかげる今季の陣容は31人。新加入は、GK萩晃太、DF那須大亮、MFチョン・ウヨン、MF三田啓貴、FWウェリントンらすでにJリーグで実績を残している選手に加え、びわこ成蹊スポーツ大からDF宮大樹、青森山田高からMF郷家友太、神戸U‐18からFW 佐々木大樹のルーキー3人を補強した。(※増山朝陽、野田 樹はレンタル復帰)
 
 ポドルスキとウェリントンの2トップなど夢のあるオーダーが組めそうだが、一方で神戸生え抜きのCB岩波拓也(→浦和)やMF大森晃太郎、高橋秀人ら主力を放出。それでも、吉田孝行監督は「今シーズンはより攻撃的なサッカーをする。自分たちでボールを保持し、ブロックを崩し切る力をつけていきたいと思います。そのために素晴らしい補強ができたと思っています」と手応えを口にした。
 
 新加入の中で注目は3年ぶりに神戸に復帰した韓国代表MFチョン・ウヨン。会見では「タイトルのために全力を尽くして頑張りたいと思います」とコメントした。また、貴重な得点源として期待されるウェリントンはサポーターからの質疑応答で「好きな言葉は何か」と問われ、「神戸ビーフ(笑)」と答えるなど会見はなごやかなムードで進んだ。
 
 新任の三浦淳寛スポーツダイレクターは「今年はチームのスタイルを変えていきたい」と語った。目指すスタイルはスペインの名門バルセロナ。すでに強化部の林健太郎氏とスカウト部の平野孝氏のふたりをバルセロナへ研修に向かわせることが決定しているという。守備は昨シーズンをベースに再構築を図りながら、自分たちから仕掛ける攻撃サッカーへの昇華を試みるようだ。
 
 気になるキャプテンは会見では発表されず、1月下旬からの沖縄キャンプ中か、もしくは神戸に戻ってきてから決定する予定。阪神淡路大震災が発生した1月17日に始動した今シーズン。クラブスローガンの「一致団結」に「To become the No.1 Club in Asia」というアジアNo.1を目指すという明確なビジョンを付け加え、悲願の初タイトルとともにACL出場権の獲得を狙う。

取材・文●白井邦彦(フリーライター)

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