ヴェンゲルがマンUとの大型トレードに言及! 一方、ドルトムントの逆鱗に触れる発言も…

2018年01月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヴェンゲルの安易な発言にドルトムントSDが激怒。

ヴェンゲル(右)の発言から汲み取るに、アーセナルのオーバメヤン(左)への興味は本物なようだ。 (C) Getty Images

 冬の移籍市場で最も去就が注目されている一人が、アーセナルとの契約が今年6月で満了となるアレクシス・サンチェスだ。
 
 はたして、実際に動きはあるのか? 現地時間1月18日、アーセナルの指揮官アーセン・ヴェンゲルは、サンチェスとマンチェスター・ユナイテッドのアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンのトレードが成立すると、具体的な見解を示した。
 
 英紙『Gurdian』によると、ヴェンゲル監督は「こういうことに決して保証はない」としつつも、「30年にわたり移籍に携わってきたが、おそらく実現するだろう」とコメント。サンチェスのマンチェスター・U移籍は濃厚だと認めたのだ。
 
 一両日中にサンチェスの去就が決まるとの見解を示したヴェンゲル監督は、ムヒタリアンとのトレードについても、「私が理解している限りではイエスだ。サラリーに関しても問題にならないだろう」と続けている。
 
 アーセナルのエースであるサンチェスの放出には、2012年夏のロビン・ファン・ペルシ売却と比較する声もある。マンチェスター・Uへの移籍という点で同様のケースだからだ。
 
 そうした指摘に対してヴェンゲル監督は、「サンチェスが契約を延長しないことは、ファンも知っているはずだ」と、ファン・ペルシ放出時とは状況が異なると強調する。
 
「これは一方通行ではない。逆(ムヒタリアン加入)もあるだろう。そういったことから、動きは幾らか円滑になり、おそらく失望も少しは減るんじゃないか」
 
 実現すれば、2014年の夏に加入して以来、チームの攻撃を牽引してきたエースの放出となるだけに、ムヒタリアン獲得だけではアーセナルも満足はしない。ヴェンゲル監督は「我々は引き続き移籍市場に残るか? イエスだ」と答え、さらなる補強の可能性を窺わせている。
 
 その新戦力候補として注目されているのが、ドルトムントのガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンだ。
 
 今月14日にチームのミーティングを無断欠席する規律違反が取り沙汰され、ドルトムント退団を目論んでいるとされる快速FWについてヴェンゲル監督は、「オーバメヤンのように、すでに実績を積んだ選手の強烈な個性は、(チームに)ポジティブなものをもたらしてくれるだろう」と好意的な見解を示した。
 
 だが、この発言にドルトムントのミヒャエル・ツォルクSDが噛みついた。「他チームの選手に関して話すのは敬意を欠いていると思う」とフランス人指揮官を批判し、「アーセナルとのコンタクトはない」と、交渉の有無を否定したのだ。
 
 オーバメヤンは前述の規律違反に対する懲罰で招集外となった前節に続き、1月19日に行なわれるブンデスリーガ19節のヘルタ・ベルリン戦でもメンバー外となっている。ツォルクSDは、「ドルトムントでトレーニングしている」としたうえで、同選手の精神状態に問題がある説明した。
 
「我々は、今の彼が精神的に100%ではないと感じている。難しい状況だ」
 
 例年以上に様々な思惑が入り乱れている感もある今冬の移籍市場。はたして、ビッグネームの相次ぐ移籍は実現するのだろうか。
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