ハリルジャパンの対戦相手コロンビアに緊急事態!? 主力MF2人に性的暴力疑惑…

2018年01月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

選手側はアリバイを訴え、黒幕の存在を指摘。

所属するボカでも中盤のキーマンとなっているカルドナ(手前)とバリオス(奥)。この2人を取り巻く事件は、南米サッカー界を揺るがす事態に発展するかもしれない。 (C) REUTERS/AFLO

 今年6月のロシア・ワールドカップ・グループステージで日本代表と激突するコロンビア代表に、激震が走った。
 
 現地時間1月16日、アルゼンチン・メディア『Tyc Sports』は、ボカ・ジュニオルスに所属するコロンビア代表MFのエドウィン・カルドナとウィルマール・バリオスが、アルゼンチン市内のホテルで女性に対し、ナイフを突きつけ、暴力を振るったと報じた。
 
 同メディアが伝えたところによると、両選手はアルゼンチンで最も栄えているとされるプエルト・マデロ地区にあるホテルで催されたダンスパーティーに参加。そこで出会った女性と酒を飲んだ後、宿泊する部屋に来るようナイフで脅したという。
 
 この件で、被害に遭った女性の弁護士であるファン・セロリーニ氏が「彼らは殴って脅し、部屋から出ることを許さなかった。彼らは刑務所に行く可能性だってある」と、生々しい暴力の内容をリーク。さらに金銭で和解しようと持ち掛けた選手側からの電話を録音した音声を公開するなど、事態は深刻さを増している。
 
 この告発に対し、カルドナとバリオスは真っ向から否定。前者は、アルゼンチン紙『Ole』の取材に対して、「僕らはその日、美容室で髪を切っていた。ウィルマーも一緒にね」と"アリバイ"があることを口にし、この事態が不可思議であるとコメントしている。
 
「事件のあった日は、友だちの美容師に髪を手入れしてもらっていた。これは、誰もが証明できる。言われていることはとても奇妙だよ。僕は人生で、ナイフを人に向けたことはないし、女性は神聖なものだと思っているからね」
 
 また、同選手たちの弁護士であるミゲル・アンヘル・ピエーリ氏は、問題視されている電話が「カルドナやバリオスの声ではない」として、事件の裏側に黒幕が存在とすると語った。
 
「私は、彼らと話し合っている。問題はとても深刻だよ。誰かが金を儲けようとしているんだ。今は、チームとともにどう対応すべきかを進めている」
 
 突如として重大な疑惑をかけられてしまったカルドナとバリオスだが、その実力は南米屈指だ。所属するボカでは、押しも押されもせぬ主力として活躍し、現在国内リーグ首位をひた走るチームを牽引している。そしてコロンビア代表でも、ともに存在感を放っている。
 
 一連の騒動を受けボカは、1月17日にアルゼンチンのマルデル・プラタで行なわれるアルドシビとの親善試合の帯同メンバーから両選手を外している。クラブの会長であるダニエル・アンジェリッシは、「今は試合に集中している」と冷静なコメントこそ残しているが、今後の捜査の進展によっては、何らかの処分を下す可能性もある。
 
 さらに代表招集を見送られる可能性があることも考えれば、ロシア・ワールドカップのコロンビア代表には少なくない影響があるだろう。同代表は日本代表と6月19日のグループ初戦で激突するため、今後も事件の動向を注視する必要がありそうだ。
 
 ともかく今は、真実が明らかになるのを待つばかりである。
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