不振のR・マドリー、気にすべきはバルサよりCL出場権…クロースは「自分たちの順位を考えないと」

2018年01月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

目の前の試合に集中すべきと訴える。

ホーム3敗目を喫したマドリーは現在4位。3位バレンシアとの差は8に開き、19節で敗れた5位ビジャレアルとの勝点差はわずか1に。(C)Getty Images

 レアル・マドリーは現地時間1月13日、リーガ・エスパニョーラ19節でビジャレアルと対戦し、ホームのサンチャゴ・ベルナベウで0-1と敗れた。17節のクラシコでバルセロナに0-3の完敗を喫してしてから、リーグ戦3試合で1分け2敗。ジネディーヌ・ジダン監督のチームは「危機」が騒がれている。

 試合後、『beIN SPORTS USA』のインタビューでMFのトニ・クロースは、「今シーズンは良い仕事をしても得点できない試合があるのが問題だ」と、結果を出せないことへの落胆を露にした。

「良い結果を出して良い気分でいるには、得点を挙げて勝点を手にする必要がある。勝たなきゃいけないんだ。いまの僕らはそれができていない。トライし、走って、ちゃんとプレーしているのだから、いまの状況はキツいよ。今日(ビジャレアル戦)だって僕らは良いプレーをしていたと思うしね」

 またクロースは、「シーズンはまだ何か月も残っているし、試合はたくさんある。前進を続けなければいけない」と、チームに切り替えを呼びかけ、前向きにならなければいけないとも述べている。

「考え始めると、より難しくなるものだ。良い流れで良い試合をしていれば、もっと事は簡単に運ぶはずだし、自信もつく。今日は少し運に恵まれないところがあったと思う。いまは難しいけど、僕らが今後多くの試合で勝利を手にするのは間違いない。シーズンは長いんだ。最大限の結果を手にしないといけない」

 だがマドリーにとって、その"最大限の結果"はリーガのタイトルではなくなりつつある。14日のレアル・ソシエダ戦(19節)にも勝利した首位バルセロナとの勝点差は19ポイントまで拡大した。

 クロースは、「僕らはまず自分たちの順位を考え、チャンピオンズ・リーグの出場権の獲得をめざさなければいけない」と、リーガの連覇が難しい状況にあることを認めたうえで、目の前の試合に集中すべきだと訴える。

「それが僕らの目標であるべきだ。勝点19差はかなり大きいからね。それはいま僕らが気にしなければいけないことじゃない。僕らが考えるべきは、次の試合に勝ち、勝点を積み重ねて、2位か3位の座を確実に手にすることだ」

 マドリーは18日のコパ・デル・レイ準々決勝第1レグ(レバンテ戦)を経て、21日のリーガ20節でデポルティボ・ラ・コルーニャをホームに迎える。今シーズン、サンチャゴ・ベルナベウでは公式戦で5割の勝率(16戦8勝5分け3敗)しか挙げられていないマドリーは、白星を取り戻すことができるだろうか。
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