【東京V|新体制】両翼が流出するも、堅実かつ効果的な補強で11年ぶりのJ1へ!

2018年01月14日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

下部組織出身のあのストライカーが9年ぶりに帰還するなど、戦力は充実の一途を辿る。

林だけではなく、佐藤などJ1でも実績を積んだ中堅プレーヤーが新たに加わった。写真:田中研治

 1月14日、東京ヴェルディは新体制発表会見を都内で行なった。
 
 11年ぶりのJ1復帰を目指す今季のメンバーは31名。新戦力は13名(期限付き移籍からの復帰組2名を含む)でサイドバックやウイングバックで重要な役割を担った"ダブルアンザイ"(安西幸輝→鹿島、安在和樹→鳥栖)を失った穴を埋めるべく、実績十分の選手たちをチームに迎え入れた。

 まず、懸念されていた両サイドには湘南からDF奈良輪雄太、千葉からDF比嘉祐介を獲得。その他の位置には「ロティ―ナ監督と話し、ライバル関係を構築できる選手たちに来てもらった」という竹本一彦GMの言葉通り、各ポジションに競争力をもたらす補強を施した。

 GKに昨季大分で38試合に出場した上福元直人、CBは北朝鮮代表のリ・ヨンジ(←讃岐)と若狭大志(←千葉)。中盤には経験値豊富な佐藤優平(←山形)、攻撃的なポジションには群馬で昨季10得点のMF高井和馬と期待の新鋭・MF森俊介を新潟から期限付き移籍で呼び寄せた。

 そして、最前線は9年ぶりに緑のユニホームに袖を通すFW林陵平(←水戸)、それぞれ期限付き移籍をしていた下部組織出身の菅嶋弘希(←千葉)と郡大夢(←G大阪)が復帰。また、新卒選手はユースからU-18日本代表のMF藤本寛也、日本体育大から下部組織出身のGK長谷川洸が加わった。将来を担う若手も獲得し、前線から最終ラインまで満遍なく戦力の拡充を行なったのは間違いない。
 
 羽生英之社長、竹本GMとともに登壇したロティ―ナ監督は新シーズンへの意気込みを、「去年の成果はサポーターの支えがなければ、ないものでした。今年もわれわれのそばでサポートをしてくれると思っています。われわれはサポーターの誇りになれるように、毎日働いていきたいと思います」と語った。

 名門ヴェルディ復活へ――。今季こそJ1昇格を成し遂げられるのか、彼らの新たなシーズンに注目が集まる。
 
 主な新加入選手のコメントは下記の通り。。
 
比嘉
「みなさん、こんにちは。ジェフからきた比嘉です。みなさんとJ1に行きたいので、応援のほどよろしくお願いいたします」

奈良輪
「こんにちは。僕自身もチームもここにいる皆さんの目標はひとつしかないと思うので、そのために頑張っていきます。応援よろしくお願いいたします」

高井
「このチームでプレーが出来るのを嬉しく思っています。J1昇格するために来たので、よろしくお願いいたします」

林陵平
「みなさん、ただいま!緑の血が流れる林です。9年ぶりに戻ってくることができ、嬉しく思います。チームの目標のために全力を尽くします」


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取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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