【岐阜|新体制】今季もテーマはポゼッション!平均年齢24.2歳の若さで旋風を起こせるか

2018年01月11日 小崎仁久

主力がチームを離れたが、大木監督は「戦力的にまったく心配していない」

大木体制2年目の今シーズンも目標はひと桁順位だ。写真:小崎仁久

 大木体制2年目の岐阜は1月11日、2018年の新体制・新加入選手記者発表を岐阜市内のホテルで行なった。今シーズンのスタートとなる会見には、宮田博之社長、大木武監督に加え、新加入選手11名が出席した(新加入選手のうち、長沼洋一はU-21日本代表としてU-23アジア選手権出場のため欠席)。
 
 昨シーズン、ポゼッションサッカーでリーグに衝撃を与えた岐阜だが、結果として順位は18位。今シーズンは「新時代を拓く」をスローガンに「結果を出す」(宮田社長)2年目となる。
 
 大木監督は「順位は残念だったが、昨シーズンに悔いはない。目標は(昨季同様)ひと桁。ひと桁は9位から1位まである。どうなるかはシーズン次第」と今季を展望した。
 
 戦術、スタイルを変えず、より多くの点を取って失点を減らすことがポイントとなるが、懸念されるのは昨季の中核選手の移籍。攻守の要であった庄司悦大、シシーニョ、ルーキーながら目覚ましい活躍をした大本祐槻がチームを離れた。しかし大木監督は「良いチームになっている。戦力的にまったく心配していない」と語る。
 
 層の薄かった最終ラインに新たに加わったのは14年目のシーズンとなる竹田忠嗣。ベテランのDFとして、失点減とライン統率を任されるだろう。竹田は「チャンスをもらい新たなチャレンジだと思っている。守備だけでなくビルドアップでも自信はある」と抱負を話した。
 
「どちらかと言うと若いチームを好む」と話す大木監督の言葉通り、新加入選手は若手が中心であり、チーム全体としても平均年齢24.2歳と昨シーズンと比較して約1歳若返った。長沼をはじめ三島頌平など将来を有望視されるプレーヤーも多く、各ポジション、戦術に合った足下の技術がある選手が並んでおり、チームは監督のコンセプトに沿っていると言えよう。
 
 今後さらに外国籍の選手が加わるということだが、現有戦力と若い選手たちが中心となりポゼッションサッカーを進めていくことになる。開幕まで1か月半。新加入選手がいかに早くチームのフィロソフィとスタイルを理解し、体現できるか。それが「ひと桁」という目標を到達できる鍵になるだろう。
 
取材・文●小崎仁久(スポーツライター)

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