【柏】クラブから提示された重みある「期待」 江坂任にとっての“10番”の意味

2018年01月11日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

「レイソルという優勝経験のあるクラブで」

大宮から加入した江坂は10番を背負う。写真:田中研治

「大宮アルディージャから移籍してきた江坂任です。自分の特長である攻撃の部分でチームに貢献できるように頑張りたいと思うので、一緒に戦ってください」

 
 1月10日、柏レイソルの新体制発表会に集まったサポーターの前で、10番を背負った江坂任はこう言い切った。
 
 多くの新戦力が登場し、今季の抱負を口にしていったが、江坂に対する拍手の大きさはとくに印象的だった。
 
 その後、別室でメディアの質問に答えた"10番"は並々ならぬ覚悟を口にした。
「あれだけのサポーターを見て、期待をされていると感じた。その期待に応えたい」
 
 さらに、「10番は自ら希望したのではなく、クラブから提示されたか?」と記者から問われると、「はい」と力強く答え、言葉を続ける。
「(交渉の時に)10番を用意すると言われた。それほどのオファーを頂けるのは、すごく嬉しかった。レイソルという優勝経験があるクラブで10番を着けるということは、すごく重みがあって特別。プロに入ってから(10番を)着けさせてもらえる選手ではなく、着けれるように成長したいと思っていた。(10番に)選んでもらえて期待はされている」
 
"柏レイソルの10番"を身に纏い、期待を感じる江坂。「高校以来」と言うエースナンバーの意味も語った。
「この番号には責任がある。チームを勝ちに導かなければならない。そこが自分の役目」だからこそ、「着けただけでは意味がない。10番は結果を求められる番号。結果を残せるかどうかが大事。そこにこだわり、勝たせられるゴールを数多く取りたい」
 
 具体的な数字は「10ゴールは絶対。アシストもしたい」。そのうえで、プレーイメージはできているようだ。
「(柏は)後ろからつないで、ゴール前では相手の逆をとったり、サイドをエグってクロスから点を取ったり、得点パターンは多い。(自分は)間で受けてボールを捌きながら、自分の特長でもある両足のシュートとクロスの入りの部分で結果を残したい」
 
 自ら「この番号を着けて自分にプレッシャーをかけたい」と言う10番は"責任"であり、それを背負う"覚悟"もできている。「熱心に誘っていただいた」という恩に報いるためにも、新天地でのハイパフォーマンスに期待が高まる。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
 
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