「オカザキと契約延長の話をすべきだ」 レスターの前線は誰が売られ、誰が残る?

2018年01月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

栄光の優勝メンバーで契約を延長していないのは岡崎だけ

ここにきて指揮官の信頼を得るに至った岡崎。クラブとの現行契約は来シーズンいっぱいまで。そろそろ延長に向けた打診があってもいい頃合いだが……。(C)Getty Images

 レスター・シティのフランス人指揮官、クロード・ピュエルが、日本代表FW岡崎慎司の契約延長に関して私見を述べた。地元紙『Leicester Mercury』が報じている。
 
 今シーズンのレスターにとってひとつのネックになっているのが、前線におけるストライカー過多の問題だ。ピュエル監督は4-2-3-1システムを好んで使い、1トップには大黒柱のジェイミー・ヴァーディーが居座り、トップ下にはリャド・マハレズ、デマライ・グレイ、そして岡崎らが配されてきた。2年前に3000万ポンド(約44億円)の移籍金でやってきたイスラム・スリマニ、昨年夏に2500万ポンド(約37億円)の巨費を投じてマンチェスター・シティから獲得したケレチ・イヘアナチョ、さらにはチームの古株で2015-16シーズンの優勝メンバーであるレオナルド・ウジョアの3人は、いずれも出場機会に恵まれず、不遇の日々を過ごしている。
 
「全員のストライカーの想いを満たすことはできない」と語ってきたピュエル監督は、この冬の移籍市場での戦力のスリム化を明言。いずれも金銭面での折り合い次第だが、スリマニにはワトフォード、ニューカッスル・ユナイテッド、ベジクタシュが、イヘアナチョにはベジクタシュが、そしてウジョアにはアストン・ビラがそれぞれ関心を寄せている。ローン放出を含め、1月31日の移籍期限リミットまでになんらかの具体的なアクションがありそうだ。
 
 一方で、ピュエル監督は岡崎への信頼を口にした。その献身的な動きとファイティングスピリットを高く評価しており、「ファンだ」と公言してもいる。
 
 岡崎の現行契約は、2019年6月末まで。つまりは来シーズンいっぱいまでだ。通常なら契約期間が残り1年を切る前に、必要不可欠な戦力に対しては延長オファーがなされるもの。だが岡崎にはいまだクラブ側が話し合いの場さえ設けていない。この点を危惧しているのが、ほかでもないピュエル監督なのだ。
 
「ことここに至っては、選手(岡崎)とクラブの間で議論があって然りだろう。もちろんこの冬の移籍市場におけるプライオリティーは高くないが、オカザキはスカッドにとって間違いなく価値あるプレーヤー。彼も我々といてきっと幸せなはずだ。もしレスターでプレーを続けてくれるなら、岡崎にとってもスカッドにとっても、素晴らしい機会となるだろう」
 
 現在プレミアリーグで8位と好位置に付けているレスター。さらなる上位進出を図る上で、岡崎の活躍は不可欠だろう。はたしてクラブは指揮官の推薦通りに、延長オファーを出すのか。ちなみに2シーズン前にプレミア優勝を経験したメンバーの中で、いまだ契約延長を勝ち取っていないのは、岡崎だけである。
 
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