40歳になったガットゥーゾに恩師アンチェロッティが祝福のエール「監督としてもミランの魂に」

2018年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「君は正しい場所にいる正しい人物」と激励。

現在は指揮官としてミランの再建に挑むガットゥーゾ(8)に対し、アンチェロッティ(右)は愛情たっぷりのメッセージを送った。(C)Getty Images

 ミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、現地時間1月9日に40歳の誕生日を迎えた。イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』では、恩師のカルロ・アンチェロッティが愛情たっぷりのメッセージで節目の年を祝い、エールを送っている。

 2001年から2009年までミランを指揮し、二度のチャンピオンズ・リーグ制覇やセリエA優勝を果たすなど黄金期を築いたアンチェロッティは、かつて自分が座ったベンチで現在指揮を執る教え子を、「君は正しい場所にいる正しい人物だ」と激励した。

「障害を乗り越えるために、君の情熱、気迫、犠牲を払う精神が必要だ。緊張を和らげるために、君の陽気さも必要だ。そして、眠っている者を目覚めさせるために、君の怒りも必要となる。チームの中には常に眠っている者がいるからだ」

 またアンチェロッティは、「ピッチ上の君は戦士だった」と、"闘犬"と呼ばれていた現役時代のガットゥーゾのあふれんばかりの闘志にも賛辞を寄せている。

「君が屈するところを見たことがない。ユニホームがきれいなままロッカールームに引き上げるところを見たことがない。労を惜しむところを見たことがない。君のそういうところを、私はつねに称賛していた。テクニックに関しては、天から恵まれたほどではなかったが、それでも目標を達成する力があった。だれにもないガッツがあり、それを他の選手に伝えることができた。これらは、だれにでもできることではない。困難な場面でチームメイトを助け、鼓舞し、支えようと声をかける君の姿を何度見たことか!」

 さらにアンチェロッティは、「システムやフォーメーション、ダイアゴナルな動き、プレッシング、カウンターといったことの前に、人が存在する。それがサッカーだ。そして、違いを作るのも人となる。親愛なるリーノ(ガットゥーゾの愛称)、我々のミランのために、君はそのことを示してきた」と述懐し、愛弟子の活躍を願った。

「ピッチの上の君はミランの魂だった。ベンチでもそうなることを願う。君はそれに値する」
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