ローマ、元日に羽目を外したナインゴランに懲罰「受け入れられない過ちだ」

2018年01月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

喫煙&泥酔に加え、口汚いスラングも…。

アタランタ戦を招集外となったナインゴラン(中央)は、ディレクターのトッティ(左)&モンチ(右)に挟まれる形でスタンド観戦となった。(C)Getty Images

 羽目を外しすぎた代償は大きかった。

 ローマのエウセビオ・ディ・フランチェスコ監督は現地時間1月5日、翌日のセリエA第20節アタランタ戦で、ラジャ・ナインゴランを招集外とすることを明かした。元日に騒動を起こしたことに対する懲罰だ。

 ナインゴランはインスタグラムのライブ動画で年明けを祝った際、乱痴気騒ぎぶりを非難された。以前から一部で問題視されている喫煙に加え、明らかに泥酔した様子で、口汚いスラングも臆せずに繰り返していたからだ。

 プライベートでの出来事とはいえ、みずからSNSでその様子を公開したとあり、ナインゴランはプロフェッショナルにふさわしくない行為と批判されている。

 当初は、「元日までニュースを捏造するんだな」とメディアを批判していたナインゴランだが、その後動画を削除。「少しやり過ぎた。悪い手本になろうとしたのではない」と釈明し、謝罪した。

 だが、その後もナインゴランは厳しい立場に立たされている。

 イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』などによると、ナインゴランはスポーツディレクターのモンチからも叱責され、クラブからは罰金処分を科される見込み。罰金額は協定で定められている上限となる見通しで、10万ユーロ(約130万円)にも及ぶと言われている。

 そして5日、ディ・フランチェスコ監督は会見でナインゴランをアタランタ戦で起用しないと明言。『La Gazzetta dello Sport』紙によると、同監督は「こういう過ちはもう受け入れられない。間違えた者は同様に代償を払うことになる」と、ナインゴランを厳しく批判した。

 ローマ・サポーターの大半は、クラブの決定が妥当と見ているようだ。『Mediaset』のアンケートでは、1万人を超えるユーザーのうち、53%が「正しい処分だった」と回答。「重すぎる処分」(22%)や「軽すぎる処分」(25%)を上回った。

 ただ、今回の処分はイタリア国外のメディアでも報じられており、以前からベルギー代表のロベルト・マルティネス監督との関係が微妙なナインゴランにとって、ワールドカップを前に痛いイメージダウンとなったのは確かだ。

 イタリア『Sky Sports』は、選手が処分を受け入れつつも気分を害していると報道。シーズン後の移籍騒動に発展する可能性も伝えている。
 
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