メッシがフリーで移籍? 11月に結んだ新契約の「ある条項」をスペイン紙が報道

2018年01月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

契約解除金は7億ユーロに設定されているが。

報道が事実なら、メッシの退団を阻止するためにも、バルサは欧州のトップリーグに所属しつづける必要がある。(C)Getty Images

 昨年11月、バルセロナはリオネル・メッシが新契約に正式にサインしたことを発表。多くのバルセロニスタを安堵させたが、スペイン紙『El Mundo』の報道が事実であれば、政治的な事情から、メッシが移籍金なしでバルセロナを退団する可能性が残されているという。

 夏に契約延長合意が発表されながら、新契約へのサインが実現せず、去就が取りざたされたメッシ。しかしバルサは11月、2021年までの新契約へのサインが実現したことを発表した。設定された契約解除金は7億ユーロ(約910億円)という天文学的な数字だ。

 しかし、『El Mundo』紙の報道としてスペイン紙『Marca』が伝えたところによると、この新契約にはある条項が織り込まれているという。それは、カタルーニャ州が独立し、バルサが欧州のトップリーグに所属できなかった場合、メッシは自由にクラブを去ることができるというものだ。

 報道によれば、バルサがリーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、ブンデスリーガ、リーグ・アンのいずれかのリーグに参戦できない場合、メッシは7億ユーロの契約解除金を支払うことなく、バルサから移籍できるという。

 昨年10月の住民投票を巡る市民と政府の衝突が世界の耳目を集めたカタルーニャの独立問題は、年末の州議会選挙で独立支持派が過半数の議席を獲得。だが、マリアーノ・ラホイ首相は新州政府が独立をめざすことは認めない姿勢を強調しており、騒動はいまだ続いている。

『El Mundo』紙の報道が事実かどうかは不明だが、本当にタダでメッシを手に入れられるのであれば、スペイン、イングランド、ドイツ、フランスのビッグクラブは、その機会を決して見逃さないだろう。政治動向も含めた今後が注目される。
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