【C大阪】今季を象徴した”勝利の方程式”に殊勲の山村和也は「想像していなかった」

2018年01月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

同点弾&決勝アシストにクローザー役を完遂!

65分に同点ゴールを決めた山村。延長戦では逆転弾をアシストする活躍を見せた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[天皇杯決勝]C大阪 2-1 横浜/1月1日/埼玉
 
 1得点・1アシストの山村和也は、淡々とふたつのゴールの場面を振り返った。1点目は65分にこぼれ球を自ら蹴り込んだ。
「良いところにボールが転がってきた。フリーだったので、しっかり枠に飛ばそうと思った」

 
 さらに延長前半の95分には水沼宏太へのクロスで逆転弾を演出。
「リカルド(サントス)と宏太の動きが見えていた。ちょっとGK寄りになったんですが、いい具合にいったので良かった」
 
 本来はボランチあるいはCBが定位置の山村だが、今季から就任したユン・ジョンファン監督によってFWもしくはトップ下での起用が増加。この日もFWとしてスタメン出場し、しっかりとその役割を果たしてみせた。
 
「本当に点を取れて良かったです。準決勝はシュートを打てなかったので」と、コメントもすっかり本職のFWのようだ。
 
 そして、延長戦で水沼の逆転弾を演出すると、すぐさま後方へポジションを下げる。「点を獲った瞬間に監督に言われた。それはいつもの流れ」という勝利の方程式ともいえるポジションチェンジだ。
「今シーズンは本当にああいう形が多かった。勝っている状況で、あとは失点を抑えればいいだけだったので、頭の切り替えはできていた」
 
 自らのゴールを含む2得点を演出し、さらには終盤の横浜の反撃を封じてクローザー役も全うしてみせた。まさに攻守両面で獅子奮迅の活躍を見せた山村だが、本人もこうしたシーズンを送ることになろうとは思っていなかったという。
「前線でこうして試合に絡んでいくのは想像もしていなかったですし、チームの結果とともにすごくいいシーズンになったと思う」
 
 まさに今季のC大阪を象徴するゲームとなった天皇杯決勝。「元旦に良いスタートを切れたのはチームとしても、個人としても良かった」と語った山村にとっても、シーズンの集大成と言える試合となった。
 
取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb)

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