イニエスタが語るW杯、代表引退、指導者への転身…「僕の人生はずっと芝生とつながっていくだろう」

2017年12月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

ロシアW杯が代表キャリアの最後の舞台に。

明言こそしなかったものの、イニエスタは引退後に監督業に就くことを匂わせた。(C)Getty Images

 クラシコで快勝しても、バルセロナのキャプテンは宿敵がタイトルレースから脱落したとは考えていない。サッカーではなにがあるか分からないからだ。

 12月23日のクラシコで、バルサはレアル・マドリーに3-0と快勝した。マドリーのほうが消化試合がひとつ少ない暫定の結果とはいえ、勝点差は14ポイントと大きく開いており、バルサの優勝が決定的との声は少なくない。

 だが、アンドレス・イニエスタはスペイン紙『Marca』のインタビューで、「僕はマドリーがタイトルレースから外れたとは思わない。試合はまだたくさん残っているし、それがサッカーだからだ」と、シーズン半ばで浮かれてはいけないと強調した。

「僕らが3連敗して、勝点差が縮まることだってあり得ないわけじゃないだろ? これまでに何度もそういうシーンを目撃してきた。この差を保ち、自分たちがやるべきことから目をそらさず、ミスをしないことが挑戦だ。僕らは現状に満足している。それを維持するのが僕らのモチベーションだ」

 一方でイニエスタは、夏のワールドカップについても言及。スペインが2大会ぶりの優勝を夢見ることは「もちろん可能だ」と意気込んだ。

「スペインはタイトルを争うだけの力を十二分に持ったチーム。ここからどのように大会を迎えられるかを見てみよう。(4年前の)ブラジル大会では、ワールドカップとはなにかを改めて思い知らされた。慎重に進めていかなければいけない。でも同時に、しっかりとした歩みで進まないとね」

 優勝候補については、「ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、フランスが筆頭」としつつ、出場する全32チームへの敬意を強調したイニエスタ。大会を迎える頃には34歳になっているMFは、ロシア・ワールドカップが代表キャリアの最後の舞台になることも認めた。

「僕の年齢や置かれている状況が、そうなるだろうことを示している」

 スペイン代表のユニホームを脱いでも、イニエスタはバルサでプレーを続けるだろう。だが、スパイクを置く日もそう遠くはない。イニエスタは「まだわからない」としながらも、引退後に監督業を始める可能性があると述べた。

「(指導者への転身は)ひとつの可能性。僕の人生はずっと芝生とつながっていくだろうし、サッカーのピッチのすぐ近くにあるだろうからね」
 
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