吉田麻也が7戦未勝利のクラブに嘆き「チーム状況はより悪化している」

2017年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「責任逃れはしちゃいけない」と吠える。

守備陣の崩壊を嘆いた吉田。このキャプテンの言葉はチーム状況を変えられるのだろうか。 (C) Getty Images

 キャプテンとしての責任も痛感しているのだろう。サウサンプトンに所属する日本代表DFの吉田麻也は、現地メディアに対して、チーム状況の悪化を嘆いた。
 
 今シーズンからアルゼンチン人監督のマウリシオ・ペジェグリーノの下、リスタートを切ったサウサンプトンだが、プレミアリーグでは降格圏から勝点2差の14位と苦戦を強いられ、直近7試合は未勝利と泥沼にはまった感もある。
 
 そのなかで16試合に出場し、キャプテンマークを巻くこともある吉田は、英国メディア『Sky Sports』のインタビューで、昨年6月に成績不振により解任されたクロード・ピュエル監督(現レスター指揮官)の時代よりも状況は悪いと語っている。
 
「僕ら全員が責任から逃げちゃいけない。監督も、選手も、上層部もだ。それは簡単なことだからね。クロード・ピュエルは昨シーズンにクラブが満足しなかったから解任された。けど、今のチーム状況はその時より悪くなっている」
 
 今後、チーム状況はさらに悪くなる可能性もある。というのも、現地時間12月27日に主力CBだったフィルジル・ファン・ダイクがリバプールへと移籍したからだ。ここ5試合で12失点を献上している守備陣を思えば、オランダ代表CBの退団は痛手でしかない。
 
 さらに一部メディアでは、ペジェグリーノ監督の解任論が浮上しているが、吉田は、「それは最善策ではない」と強気に意見した。
 
「監督をクビにすることだけが、必ずしも最善の策というわけではない。あくまで決定を下すのは僕じゃなくて、クラブだけどね」
 
 吉田が苦言を呈さなければいけないほどの状況に立たされているサウサンプトン。現地時間12月30日に行なわれる年内最終戦の相手は、プレミア2位につけるマンチェスター・ユナイテッドだ。はたして、浮上のキッカケをつかめるだろうか。
 
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