今度はヴィッセルにタイ代表の主軸が加入か!? チャナティップ、ティーラシンに続くのは…

2017年12月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

ムアントン指揮官も初の海外挑戦を後押し

本職の左SBだけでなくボランチでも機能するテーラトン。左足から放つパワフルショットでゴールも果敢に狙う。(C)Getty Images

 またひとり、タイ代表のレギュラーがJリーグに針路をとるかもしれない。
 
 米スポーツ専門チャンネル『Fox Sports Asia』は12月26日、タイ1部リーグのムアントン・ユナイテッドに所属するDFテーラトン・ブンマトンに対し、日本のヴィッセル神戸が関心を寄せていると報じた。北海道コンサドーレ札幌のMFチャナティップ・ソングラシン、先日サンフレッチェ広島へのローン移籍が決まったFWティーラシン・デーンダーに続く、「3人目のタイ人J1リーガーになるかもしれない」と記している。
 
 テーラトンは現在27歳。タイ代表不動の左サイドバックとして49試合に出場(5得点)と、脂が乗り切っており、今季のムアントンではセントラルMFでもハイパフォーマンスを披露、プレーの幅を広げた。同メディアは「どうやらヴィッセルのレーダーに捕らえられたようだ。元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキを迎えた神戸のクラブが、今度はタイのビッグスターに白羽の矢を立てた」と伝え、「その破壊的な左足はJリーグでも一定の評価を得るだろう」とプッシュした。
 
 チャナティップ、ティーラシンの二大英雄と同様に、これまでにタイ国内のタイトルを総なめにしてきたテーラトン。ムアントンのトッチタワン・スリパン監督も初の海外移籍を後押ししており、現実味は決して薄くない。ティーラシンの移籍情報をどこよりも早くキャッチした『Fox Sports Asia』はそのほか、タイU-23代表のボランチ、チャオワット・ベーラチャット(バンコク・グラス)のセレッソ大阪行きについても、その可能性を報じている。
 
 タイ王国はJリーグが指定する「提携国」のため、タイ出身の選手は試合出場に関して優遇されている。簡略に言えば、外国籍枠に該当しないのだ。そのほか、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、イラン、マレーシア、カタールが提携国となっている。
 
 はたして今オフ、いったい何人のタイ人フットボーラーが日本に新天地を求めるのか。鮮烈なパフォーマンスでJ1を席巻した"小さな巨人"チャナティップが、火付け役となったのは間違いない。
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