逆転負けのレスターは3戦未勝利…久々先発の岡崎は決定機を逸して途中交代

2017年12月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

肉弾戦のなかで岡崎は身体を張るも…。

開始早々の決定機を逃した岡崎。それを決めてさえいればヒーローとなっていたはずだった。 (C) Getty Images

 現地時間12月26日、プレミアリーグ20節が行なわれ、8位のレスターは、敵地ヴィカレイジ・ロードに乗り込んで10位ワトフォードと対戦した。
 
 後半ロスタイムに追いつき、劇的な形で勝点を拾った前節のマンチェスター・ユナイテッド戦から中2日でこの一戦を迎えたレスターは、先発メンバーを一部変更して臨んだ。
 
 4-4-2の右サイドバックに主力のダニー・シンプソンではなく、夏に補強したオーストリア代表DFのアレクサンドル・ドラゴビッチをプレミアリーグで初めて起用。そして注目の岡崎慎司は、2トップの一角に据えた。
 
 試合序盤、両チームは中長距離のパスを前線に当てるサッカーを展開。そのなかで選手同士が球際で激しくぶつかり合うシーンがいくつも見られ、立ち上がり間もなくはファウルで試合が止まる場面が多かった。
 
 そうした肉弾戦の様相を呈するなか、岡崎も見せ場を作る。18分には、この試合のファーストシュートなるヘディングシュートを見舞ったが、相手守護神エウレリョ・ゴメスの好守に阻まれた。
 
 互いに一歩も引かない状態が続くなか、先手を取ったのはレスター。岡崎を起点としたプレーからゴールを呼び込む。
 
 37分、敵陣左サイドでボールを持った岡崎のスルーパスに抜け出したマーク・オルブライトンがボックス内へクロスを供給。この絶妙なボールをファーサイドでリャド。マハレズがヘディングで押し込んだ。
 
 アルジェリア代表MFのシーズン6ゴール目で先制に成功したレスター。一気に試合の主導権を握りたいところだったが、前半終了間際に失点を喫してしまう。
 
 前半ロスタイムにCKの場面でボックス内の混戦からこぼれたルーズボールを、元レスターのマリ代表CBのモラ・ワゲに押し込まれてしまったのだ。
 
 かつての同僚の手痛い一発を食らい、タイスコアに戻されて迎えた後半もレスターは、最前線のジェイミー・ヴァーディーにボールを集めて得点機を伺う。そうした組み立てのなかで岡崎はエースの近くでプレーしてボールタッチの回数を増やす積極的なプレーを披露した。
 
 岡崎の地味ながら、献身的な働きもあり、一時はホームチームを押し込んだレスターだったが、またもセットプレーから失点してしまう。
 
 65分、右サイドからのFKをボックス内に蹴り込まれると、ファーサイドで待っていたアブドゥライ・ドゥクレが角度ないところから合わせる。するとこのボールが守護神キャスパー・シュマイケルの手をすり抜けてゴールへと転がり込んでしまったのだ
 
 逆転を許したレスターは交代策に打って出る。
 
 73分にドラゴビッチと岡崎を下げて、デマライ・グレイとイスラム・スリマニを投入。さらに84分にはアンディ・キングに代えてアルゼンチン人FWのレオナルド・ウジョアを送り込んだ。
 
 レスターは、捨て身の交代策に加え、ウェズ・モーガンとハリー・マグワイアの両CBをゴール前に上げたパワープレーにも出たが、いずれも7戦ぶりの白星を目指して身体を張ったプレーで応戦するワトフォード守備陣の前に決定機は訪れなかった。
 
 結局、試合は1-2で終了。前節の勢いを活かすことはできずに敗れたレスターは、中4日でリバプールとのビッグマッチを迎えることとなった。
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