「モイーズのために最後まで全力を尽くした」主将ヴィディッチが告白

2014年05月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「情熱は失わなかった」とも。

モイーズ解任について語ったヴィディッチ。造反はなかったと、憶測報道を否定した。 (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドを今シーズン限りで退団するキャプテンのネマニャ・ヴィディッチが、英『BBC Sport』のインタビューに応え、デイビッド・モイーズ前監督の解任について語った。
 
 選手がモイーズの戦術やトレーニング方法を受け入れず、チームは空中分解同然だったという各メディアの報道を否定。最後までモイーズのために全力を尽くしていたと告白した。
 
「(モイーズに対して)敬意を欠いた選手はひとりもいなかった。それは間違いない。誰もが、要求には全力で応えようとした。うまくいくときもあれば、いかないときもある。それでも、情熱だけは失わなかった。努力は惜しまなかった」
 
「最初の日から最後の日まで、トレーニングについて不満を漏らす選手は皆無だった。なぜなら、みんな監督を尊重し、尊敬していたから」
 
「選手同士で言い合いがあったのは事実だ。でも、それはチームをより良くするための議論だ。ロッカールームが険悪なムードになることもあったが、監督やアシスタントコーチとの言い争いはなかった。自分の意見を言ったのも、監督に聞かれたときだけ。それも、選手との接し方とか、そういったことについて。戦術には一切口を出していない」
 
 欧州カップ戦の出場権を取り逃すほど低迷した今シーズンの大不振については、「これという何かひとつの理由は挙げられない」とし、「過渡期だったんだ。誰もが自分なりのアイデア、ビジョンを持っていて、新しいものにスムーズに適応できなかった」と振り返った。
 
 今シーズン限りでユナイテッドとの契約が満了したヴィディッチは、インテル移籍がすでに決まっている。
 
 キャプテンという立場にもかかわらず、そのインテル移籍をシーズン中に発表したヴィディッチは、モイーズに反旗を翻したひとりと見られていた。
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