井手口陽介のリーズ移籍はやはり夏!? 地元メディアが「この冬に仮契約だけは交わすだろう」

2017年12月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーズの冬の補強ポイントは最終ラインとウイング

W杯本大会まではガンバに籍を置く!? 日本の至宝、井手口の今後の動向が注目される。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 21歳の若さにして日本代表の柱となりつつあるガンバ大阪MF、井手口陽介。この2か月あまり、イングランド2部のリーズ・ユナイテッドへの移籍話が取り沙汰されているが、地元有力メディア『Leeds Live』が伝えたところによると、正式契約は夏に持ち越される公算が高いようだ。
 
 日英の各メディアが指摘してきた通り、現状のままだと、井手口が英国のワークパーミット(労働許可証)を取得するのは難しい。今冬に移籍したとしても、リーズが提携するスペイン2部のクルトゥラル・レオネサやセリエA、オランダ・エールディビジのクラブにローンで貸し出されるのが濃厚。デンマーク人監督のトーマス・クリスティアンセンおよびクラブ首脳はしかし、そこまでして早急に井手口を獲る必要はないと考えているようだ。『Leeds Live』はこう説明している。
 
「クリスティアンセンの冬のマーケットに対するスタンスは、あくまで"様子見"であって積極的なものではない。現在のスカッドに満足しているわけではないが、基本的には十分なタレントがいると考えている。テコ入れが必要とされるのはディフェンスラインとサイドアタッカーで、そのオプションの可能性を指揮官は探っているのだ。ヨウスケ・イデグチはあくまで2018-19シーズンに向けた新戦力。この冬に基本合意を受けて仮契約だけは交わし、夏に正式入団となるだろう」
 
 リーズはここ5試合のリーグ戦で4勝1分けと絶好調で、順位を昇格プレーオフ圏内(6位以内)の5位に浮上させてきた。自動昇格もまだまだ狙える位置だ。この冬の市場では、エバートンからレンタル中のCBマシュー・ペニントンを完全移籍で買い取り、攻撃陣にはリバプールの若きウェールズ代表アタッカー、ベン・ウッドバーンとのローン契約締結を目ざしている。そのほかで獲得の有力候補に挙がっているのは、CBトビアス・フィゲイレド(スポルティング)、MFジャック・コルバック(ニューカッスル・ユナイテッド)、FWムナス・ダブール(ザルツブルク)といった面々だ。
 
 はたして日本の至宝を巡るオペレーションは、今後どのような展開を見せるのか。1月に仮契約を交わした上で、ロシア・ワールドカップまではG大阪でプレーし、その後に労働許可証の条件を満たしてリーズへ──。やはりこれがもっとも無理のない、現実的なシナリオだろうか。
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