【横浜】決勝点演出の背景――遠藤渓太が明かす「監督に教え込まれたもの」

2017年12月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

決勝点に至る遠藤のプレーは「いつも練習で求めていること」と指揮官。

H・ヴィエイラの決勝点を引き出した遠藤。監督から叩き込まれた教えが土壇場で発揮された。(C) SOCCER DIGEST

[天皇杯準決勝]横浜 2-1 柏/12月23日/等々力
 
 終盤118分に飛び出したウーゴ・ヴィエイラの決勝点は、途中出場した遠藤渓太の鋭いパスが起点となった。

 
 遠藤の出番は延長後半も残り10分を切ってから、ようやく訪れた。互いに足が止まり、中盤のスペースが空き始めると、「自分が生きる時間帯だと思った」と遠藤自身が振り返ったように、持ち前のスピードを活かした突破力が決勝点への呼び水となった。
 
 横浜のエリク・モンバエルツ監督は右サイドのマルティノスを左に移し、遠藤を右サイドで起用したが、「渓太はトレーニングの時から右の前でやっている。それは彼のスピードを活かすためです」と起用の意図を説明。そして、松原健との鮮やかなワンツーでの突破に対しては、「いつも練習で求めていることだが、ワンツーで縦に突破して、そこからの良いパスからゴールが生まれた」とトレーニングの成果を強調し、会心の笑みを浮かべた。
 
 遠藤自身もまた、得点シーンの突破の場面は、反復練習の賜物だと捉えている。
「ワンツーは、今年監督に教え込まれたもので、相手がうまく食い付いてきてくれたので突破できた」
 
 2020年東京五輪の出場資格を持つ20歳だ。来年1月にはその東京五輪世代で構成される「U-20日本代表」が臨むU-23アジア選手権が行なわれるが、遠藤も有力候補のひとり。選出されれば、年明け早々からほとんどオフもなく多忙を極めることになるが、「忙しいのはありがたい」と、過密日程も意に介さない。
 
「まずは、代表の前に元日の試合に向けて、いい準備をして臨みたい」と、4大会ぶりの戴冠とACL出場権獲得へ、全力を尽くす構えだ。
 
取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb)

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