「止められた瞬間に"やべぇ"と思った」PK失敗の柿谷曜一朗が漏らした本音

2017年12月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「(PKは)入らん時は入らんですから、あんまりいつも何も考えていない」

怪我を押して出場し、1ゴール・1アシストの活躍。柿谷がさすがの存在感を見せた。写真:川本学

[天皇杯・準決勝]神戸1-3C大阪/12月23日/ヤンマー
 
 C大阪が天皇杯・準決勝で神戸を破り、ルヴァンカップとの国内2冠に王手をかけた。ヤンマースタジアム長居での一戦は、土壇場の90+1分に水沼宏太の同点ゴールで追いつき、延長戦に2点を奪って勝利。決勝点を挙げ、トドメの3点目をアシストしたのが、C大阪が誇るファンタジスタ、柿谷曜一朗だった。
 
 試合後のヒーローインタビューに応じた背番号8は、「全員が強い気持ちで戦った結果」と勝利を喜び、続けて決勝点のシーンにも言及した。
 
「(PKは)入らん時は入らんですから、あんまりいつも何も考えていないんですけど、止められた瞬間に『あ、やべぇ』と思いました。ただ、いいところに転がってきたので押し込めて良かったです」
 
 延長前半8分にPKのキッカーに立つも、柿谷のシュートは一度、相手GKキム・スンギュに止められた。しかし、こぼれ球に素早く反応し、身体を投げ出してダイビングヘッド。倒れ込んでいるGKを横目に、決勝点を押し込んだのだ。
 
 柿谷は「一発で決めればよかったですけどね」と苦笑する決勝点の後も存在感を放ち、カウンターからソウザの3点目を演出。2点に絡む活躍で勝利に貢献した。
 
 怪我でベンチスタートを強いられながらも、途中出場で大仕事をやってのける。その存在感はさすがと言うほかないだろう。本人も「出るからには痛みや怪我は関係ないです」と言い切り、さらに「去年、(杉本)健勇は骨を折りながらサッカーをやってましたし、あいつを見習ってどんな怪我でも試合に出て活躍するというのを今日は実践できたかなと思います」と胸を張る。
 
 次に待っているのは、クラブ史上14年ぶりとなる決勝の舞台だ。もちろん、勝利以外見えていない。
 
「まずしっかり疲れを取って、元旦の決勝で最高のゲームができるように一日一日大事に過ごすだけです」
 
 極めて冷静に次の勝利を見据える柿谷は、元日決戦でもチームを牽引してくれるだろう。
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