堪忍袋の緒が切れた!? A・マドリーがグリエーズマンと違法接触の疑いでバルサを訴える!

2017年12月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサは潔白を主張しているが…。

グリエーズマンとA・マドリーとの契約は2022年まで。仮にバルサと接触していたとなれば、なんらかの処分が科せられそうだ。(C)Getty Images

 幹部のひと言は余計だったのかもしれない。

 スペインのメディアは、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が、アントワーヌ・グリエーズマンの家族と話し合いの場を持ったと報じた。これを受け、バルサの幹部であるギジェルモ・アモールは、「そう報じられているなら、そうかもしれない」と、報道を認めるようなコメントを発した。

 この発言に、堪忍袋の緒が切れたのだろうか。現地時間12月19日、アトレティコ・マドリーがFIFAにバルサを訴え出た。『Marca』紙をはじめとするスペインの各メディアは、FIFAのスポークスマンがアトレティコ・マドリーから苦情を受けたことを認めたと伝えている。

 他クラブと契約している選手と違法に接触したとFIFAが判断した場合、バルサには処分が科せられる可能性がある。『Marca』紙は、2004年にローマがオセールから元フランス代表のフィリップ・メクセスを獲得したときの例を紹介した。

 契約下にあったメクセスが許可のない中でローマと契約したというオセール側の訴えを受け、FIFAはローマに賠償金の支払いと1年間の補強禁止を、メクセスには6週間の出場停止を科した(メクセスの代理人は6か月の職務停止に)。

 その後、スポーツ仲裁裁判所の裁定で、ローマの補強禁止処分は2006年1月のマーケットのみに限定されたが、仮に同様の処分が下された場合、バルサにとって大きな痛手であるのは変わりない。

『Marca』紙によると、バルサのスポークスマンは同紙に、「どの選手とも交渉はしていない。よって、いっさいの違反をしていないと理解している」と潔白を主張しているが、はたしてFIFAは、いかなる判断を下すのか。
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