プレミアリーグ18節でトッテナムに４-１の快勝を収めた後だった。マンチェスター・シティを勝利に導いたこの日の殊勲者、ケビン・デ・ブルイネが試合後のミックスゾーン（取材エリア）でテレビのインタビューを受けていると、そこに乱入者が……。
 
　黒いダウンジャケットに黒いキャップを被って登場したのは、９月に右膝の前十字靭帯を損傷して長期離脱中のバンジャマン・メンディ。いきなりデ・ブルイネの頬にキスをすると、素晴らしいパフォーマンスを披露したベルギー代表MFの左肩にうっとりともたれかかったまま、しばらく動かなかった。
 
　突然の出来事に照れ笑いしたあと、その状態で普通にインタビューに答えるデ・ブルイネ……。なんとも不思議な光景だった。
 
　プレミアリーグ14節のサウサンプトン戦では、メンディのこんなシーンが話題を集めた。

　終了間際に劇的な決勝弾を決めたラヒーム・スターリングが自陣サイドに向かって喜びを表現しながらダッシュする。その後ろ姿を大勢のチームメイトが追いかけるなか、突然、私服姿のメンディがベンチ付近から登場。右膝に重傷を負っているにもかかわらず、足を引きずりながらチームメイトと一緒にダッシュしてスターリングのもとに駆け寄り、喜びを分かち合ったのだ。その一部始終がライブ映像で流れたため、SNS上で動画が拡散。大きな反響を集めた。
 
　陽気な性格で、いまやマンCのムードメーカー的な存在となっているメンディ。次はどんな行動で周囲を驚かすのか。目が離せない。