J移籍決定は間近!? 「タイの国民的英雄」の凄さを日本人選手も語っていた

2017年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「120パーセントで行ってもかなり余裕がある感じでやっている」

昨年8月にインタビューに応じてくれたティーラシン。日本人選手もその才能を認めている。写真:佐々木裕介

 タイの国民的英雄と言われるムアントン・ユナイテッドの司令塔、ティーラシン・デーンダーの日本移籍がタイ国内で頻繁に取り沙汰されている。
 
 まず接触があったとされるのが今季のJ1王者である川崎だ。先月下旬、『FOX Sportts Asia』など複数のメディアがこれを報じ、「我々のチームの何人かの選手に、Jリーグのチームが興味を持っているのは確かだ」というムアントン・U広報の言葉が紹介されている。
 

 さらに今月に入り、13日には広島が獲得に乗り出し、クラブ関係者が現地を訪れ、正式オファーを提示したと現地メディア大手の『サイアム・スポーツ』が報じた。広島のオファーについては、同メディアも強い関心を寄せているようで、広島というクラブや土地の基礎情報や、来季のポジション争いでライバルになる選手などについて詳しく紹介している。
 
 タイでは、今年7月に札幌に加入したチャナティップを超える人気を誇るとも言われるティーラシンだが、果たしてどのような特長を持つ選手なのか。サッカーダイジェストWebでは昨年6月、フリーライターの佐々木裕介氏がムアントン・Uでティーラシンのチームメイトである青山直晃を直撃。こんなコメントを引き出している。
 
「高さがあって、スピードもある。ドリブルもパスもすごく巧いんですよ。練習でも毎日マッチアップしますけど、ひとつふたつ上を行かれている感じがする」
「こちらが120パーセントで行っても、ムイ(ティーラシンの愛称)はかなり余裕がある感じでやっている。点も取れるし、得点につながる決定的なパスも出せるスーパーな選手」
 
 また今季のACLでは川崎とベスト16で対戦し、敗れはしたものの(ホームで1-3、アウェーで1-4)、ティーラシンはホーム、アウェーともにゴールを奪ってみせている。とりわけ、ホームで決めた振り向きざまのミドルはファインゴールだったが、この時、幾度となくマッチアップした川崎の谷口は、当時の印象を次のように語る。
 
「キーマンが18番(チャナティップ)と10番(ティーラシン)ということ、またボールがふたりに集まり攻撃が始まることは事前に分かっていたなかで、前半最後に10番にゴールを許して失点してしまったことはDFとして反省点でした。カウンターのスピードやボール捌きの部分には高いものを感じましたね」
「前向きにボールを持たれた時には良いシュートも持っているし、その辺りの怖さはあった」

次ページ昨年のインタビューでは日本代表に好印象も。

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