乾貴士が今季初ゴールで快勝劇の立役者に! 現地メディアも「強烈な右足でダメージを与えた」

2017年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

優勝が遠のいた感もあるバレンシアへは手厳しい声が…。

今シーズン初ゴールを決めた乾が、強敵撃破を呼び込んだ! (C) Getty Images

 優勝争いを演じる2位バレンシアを相手に、華麗な勝利を挙げたエイバル。チームを勢いづかせたのは、ほかでもない日本代表MF乾貴士の先制弾だった。
 
 現地時間12月16日に行なわれたリーガ・エスパニョーラ16節で、本拠地イプルーアに強敵を迎えたエイバルは、スコアレスで迎えた49分に乾がきらりと光る。敵陣深くに攻め入っただホームチームは、MFジョアン・ジョルダンがバレンシアDFのクリアボールをカット。エリア内を転がったルーズボールを豪快に右足でインパクトし、ゴールに蹴り込んだのがハポネスだ。敵GKネトもノーチャンスな一撃で、ニアサイドを破った。
 
 乾の今シーズン初ゴールで先手を取ったエイバル。しかし相手はR・マドリーを抑えて2位につける好調バレンシア。57分、サンティ・ミナに同点ゴールを許し、スコアをタイに戻されてしまう。
 
 それでもこの日のエイバルには、勝利への強い執着心と粘りがあった。87分、チームのハードワークが歓喜の瞬間をもたらす。右サイドからのクロスにジョルダンがヘディングで合わせ、勝ち越しに成功したのだ。強敵をホームで叩き、順位を7位に浮上させた。
 
 試合後、スペイン紙『Marca』は下馬評を覆す一戦を速報し、「イプルーアは開放的な夜となった。これこそがフットボールだ。雨や風、そして寒さの中で勇敢に闘った戦士たちに報いる美しい勝利だ」と絶賛した。そしてチームに流れを引き寄せた乾のゴールについては、「その強烈な右足で確かなダメージを与えた」と、意義深い得点だったことを伝えた。
 
 また、カタールのスポーツメディア『beIN Sports』のスペイン版は、「ルーズボールをボックス内で受けたイヌイは躊躇することがなかった。その強力なショットがネトの牙城を破ったのだ」と、こちらは乾の思い切りの良さを称えている。
 
 さらにスペインのスポーツ専門メディア『ABC』は、試合前から降り続いた大雨でぬかるんだピッチに苦戦を強いられたバレンシアについて、「完全に溺れた。タイトル奪取の夢が遠のく」と断じ、凱歌を上げたエイバルに対しては、乾の得点にも触れながら次のようにまとめた。
 
「ボールが非常に重たく、不規則に転がるなかでエイバルはよく走った。それはバスク人が競争的であると示すものだった。メンディリバル監督の叱咤激励を受け、プロフェッショナルな素晴らしい振る舞いを見せたのだ。後半の立ち上がりに相手がうたた寝をしているところを日本人のイヌイが抜け目なくフィニッシュした」
 
 現地メディアから賛辞を贈られた乾。待望のシーズン初得点を挙げ、上昇気流に乗っていけるか。次節のジローナ戦でのハイパフォーマンスにも期待だ。

【動画】エイバル乾貴士が今季初ゴール! 2位・バレンシア撃破に貢献|エイバル2-1バレンシア
 
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