「ファンタスティック!」「非の打ち所がない」レスター指揮官が全得点に絡んだ岡崎慎司に脱帽!

2017年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

ピュエル監督にとっては因縁浅からぬ敵地セント・メリーズで

どんなに活躍してもなかなかレギュラーを確保できなかった岡崎。今回の大活躍で流れを引き寄せるか。(C)Getty Images

 レスター・シティの指揮官クロード・ピュエルが、日本人ストライカーの大車輪の活躍を称えた。
 
 水曜日ナイターのプレミアリーグ17節、レスターは敵地セント・メリーズでサウサンプトンと対戦。岡崎のパスから単騎で仕掛けたリャド・マハレズが先制点を挙げると、32分には岡崎自身がこぼれ球に反応して加点。39分に右サイドからのクロスにニアで潰れてハリー・マグワイアのゴールを引き出し、極めつけは70分だった。一気のカウンターから右サイドに流れたジェイミー・ヴァーディーのクロスを、鋭いダイアゴナルランからピンポイントで合わせて、プレミア初の1試合2発。吉田麻也の背後をとってのファインゴールで、スコアを4-1としたのだ。
 
 ピュエル監督にとってセント・メリーズは、因縁浅からぬスタジアム。2016-17シーズンの1年間だけ指揮を執り、今年5月に電撃解任されたのだ。「ここでは良い思い出しかない。戻ってこられてハッピーだよ」と語りつつ、「この試合を準備する中で、うちの選手たちには『私は(サウサンプトンの)すべてを把握している。信じてプレーしてほしい』と伝えた。彼らはしっかり期待に応えてくれたよ」と、会心の笑みをこぼした。
 
 そして、全得点に絡んで見せた岡崎については、手放しで賛辞を贈った。
 
「もはや非の打ち所がない出来栄えだった。本当にファンタスティックの一語に尽きる。2得点を挙げたシンジはもちろん、彼と同様に全力を尽くしたすべての選手たちを誇りに思う」
 
 レスターはここから20日間で7試合を戦う。クリスマス前後の超過密日程にあって、サウサンプトン戦ではあらためてその選手層の厚さを示した。指揮官もやや興奮気味だ。
 
「正直、質の高いパフォーマンスを維持するのは難しいだろうと考えていた。プレミアリーグは本当にタフな戦場だからね。ただ今日の試合における選手たちのクオリティーとコンシウテンシー(継続性)を見るかぎり、大きな手応えを得ることができたよ。この厳しいスケジュールでも、きっと力強く戦い抜けるとね」
 
 見事4連勝を飾り、現在8位と好位置につけるレスター。10月25日の就任からわずか1か月半でチームを上昇気流に乗せたフランス人指揮官の下、快進撃が止まらない。
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