W杯・日本戦への影響は? 差別的行動のコロンビア代表MFにFIFAが5試合出場停止の厳罰!

2017年12月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

キ・ソンヨンへの吊り目ジェスチャーで…

国際Aマッチ・5試合の出場停止処分を受けたカルドナ。W杯出場は絶望的かと思いきや?? (C)Getty Images

 国際サッカー連盟(FIFA)が12月12日、日本にとっても決して無関係ではないひとつの裁定を下した。コロンビア代表MFで、現在アルゼンチンのボカ・ジュニオルスでプレーするエドウィン・カルドナが対象者だ。
 
 同選手が問題行動を起こしたのは、11月10日に水原ワールドカップ競技場で行なわれたコロンビアvs韓国戦の試合中だ。0-2とリードされて迎えた62分。ハメス・ロドリゲスが相手DFにファウルを冒したのをきっかけに、両チーム入り乱れてのもみ合いとなった。その最中、カルドナは韓国の主将であるキ・ソンヨンに対して両目を吊り上げるジャスチャーを示したのだ。まさしく、アジア人の目が細いことを揶揄する人種差別のアクション。韓国国内のみならず世界中からバッシングされ、批判の的となった。
【PHOTO】決定的写真! カルドナがキ・ソンヨンに人種差別的ジェスチャー
 
 試合の翌日、カルドナはすぐさまコロンビア代表チームの公式ツイッター上で動画をアップし、深く陳謝した。
 
「僕はどんな個人も、国家も、人種も差別するつもりなんてなかった。でも結果的に攻撃されたと感じた、不快に思ったのなら謝りたい。分かってほしいのは、僕はそんなに乱暴な人間ではないということだ。誤解を与えるようなことをしてしまい、本当に申し訳なかった」
 
 あれからおよそ1か月。ついにFIFAが処分内容を公表した。国際Aマッチ・5試合の出場停止と、2万スイスフラン(約228万円)の罰金──。これだけを見るとかなりの厳罰のように感じるが、実はそうでもない。
 
 ミソなのは対象が「公式戦」に限定されたものではなく、広範な「Aマッチ」であるという点。つまりカルドナは年明け以降のコロンビア代表戦で不出場を続け、それが5試合に達すれば、ワールドカップ本大会のピッチにも立てるということだ。
 
 ロシア・ワールドカップでコロンビアは日本と同じグループHに組み込まれ、ポーランド、セネガルと鎬を削る。攻撃的MFの主要メンバーであるカルドナの欠場を回避でき、ホセ・ペケルマン監督もほっと胸をなでおろしていることだろう。
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