「プレミアでもバルサの哲学で勝てる!」ダービーを制したペップ、貫いた信念に誇り

2017年12月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

同一シーズンでの14連勝はプレミア史上初の快挙。

バルサの哲学を用いてプレミア制覇をめざすグアルディオラ。敵地でのダービーを制し、2位ユナイテッドとの勝点差をさらに広げることに成功した。(C)Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、現地時間12月10日に行なわれたダービーマッチでマンチェスター・シティに1-2と敗れ、PKが与えられなかったことに不満をのぞかせた。

 その一方で、快進撃を続けるマンチェスター・Cのジョゼップ・グアルディオラ監督は、チームが披露しているフットボールのクオリティーの高さと、そのフットボールで結果を残していることへの誇りを強調していた。

 ダビド・シルバとニコラス・オタメンディのゴールでライバルを敵地に沈めたシティは、これで14連勝。データサイト『Opta』によると同一シーズンでの14連勝はプレミア史上初の快挙で、勝点46は昨シーズン8位でフィニッシュしたサウサンプトンの総勝点に並んだことを意味する。

 英国『BBC』によると、グアルディオラ監督は「プレミアではバルサでやっていたようなプレーはできないと言われていたが、それは可能だった」と、快進撃を続けるチームに胸を張った。

「イングランドでも(バルサ式で)十分に戦える。私は昨シーズンから、そのことに気づいていた。ずっとできると信じていたんだ。だれだって、自分が望むスタイルと哲学でプレーができる。だからこそ、フットボールは美しいんだ。スタンフォード・ブリッジでも、オールド・トラフォードでも、私は喜んでこの戦い方を採用し、勝利をめざすよ」

 就任1年目の昨シーズンは、監督としては初の無冠を経験したグアルディオラだが、この日の勝利で2位に勝点11差という、大きなアドバンテージを手に入れた。それでも彼は、決して気を緩めない。

「自信を手にするという意味では、とてつもなく価値のある勝利だったが、3日後にはスウォンジー戦がある。我々はこれから多くの困難に出くわすだろう。12月の時点でチャンピオンになることは絶対に不可能だ。(勝点11差は)良いものだけどね」

 とはいえ、シティはチャンピオンズ・リーグでもグループ首位で決勝トーナメントに駒を進め、リーグカップでもベスト8に勝ち進んでいる。圧倒的な強さで勝ち続けるチームに、シティのサポーターはこのスペイン人指揮官がバルサで築いたような黄金期の到来を期待している。
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