マンチェスター・ダービーで新たな遺恨…モウリーニョの文句から流血沙汰の乱闘騒ぎに発展

2017年12月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

空のペットボトルも飛び交う騒動に…。

ダービーというだけあって、いつも以上に熱がこもっていたモウリーニョ(左)とグアルディオラ(右)。その熱さは試合後も冷めることはなかった。 (C) Getty Images

 現地時間12月10日に行なわれたプレミアリーグ16節の大一番、首位シティと2位ユナイテッドのマンチェスター・ダービーで、新たな遺恨が生まれた。
 
 英紙『Guardian』や『Telegraph』によると、1-2で敗れたマンチェスター・ユナイテッドの指揮官ジョゼ・モウリーニョが、試合後にマンチェスター・シティの選手たちとロッカールームで衝突していたという。
 
『Guardian』によれば、両陣営が入り乱れる騒動の発端は、モウリーニョが相手方に苦言を呈したことだった。
 
 ポルトガル人指揮官は、試合後のメディア対応に向かう際、ダービー勝利を祝って騒ぐ宿敵のロッカーに向かい、「敗者に敬意を払え」と要求。だが、これに対してシティの守護神エデルソンが怒り、ポルトガル語での口論となり、一気に両陣営による乱闘へと発展したという。
 
 両紙が目撃者情報として伝えたところによると、乱闘にはユナイテッドのロメル・ルカクも加わっていたとみられ、未確認情報ながらモウリーニョに牛乳や空のペットボトルが投げつけられたとの情報も出回っている。
 
 一方のシティは、元アーセナルのMFで、現在はジョゼップ・グアルディオラのアシスタントコーチを務めるミケル・アルテタが、乱闘の最中に眉のあたりを切って流血。また、別のスタッフは緊急的に治療を受けるほどの怪我を負ったという情報もある。
 
 この騒動の直後、モウリーニョはメディアに対応したが、この件については一切触れず、「シティは非常に良いチームで、運にも恵まれている。サッカーの神たちが彼らを支えているんだ」とコメントした。
 
 さらに1点ビハインドで迎えた終盤、アンデル・エレーラが倒された場面でPKが与えられず、エレーラのシミュレーションと判定されたことへの皮肉を口にした。
 
「マイケル・オリバー(主審)を気の毒に思うというのが、今日の私のファーストリアクションだ。非常に良いレフェリングだったが、大きなミスをしてしまったからね」
 
 モウリーニョは、「昨シーズンとまったく同じだ」と、前回対戦と同様に判定が試合結果を左右したと主張。さらに自軍のクリアミスから生まれたシティの得点については、「彼らのプレーを見たい人は、恥ずかしい2ゴールではなく素晴らしいゴールを見たいはず」と批判的な言葉をぶつけ続けた。
 
 勝点差が11に開いたことで、モウリーニョは「挽回できるかは分からない」と、逆転優勝は難しいとの考えも伺わせてもいる。ただ、今回の乱闘騒動によって、タイトルレースの行方に関係なく、4月7日に予定されている次のダービーが大きな注目を集めることは間違いないだろう。
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